熊谷君の舞台

今日は、僕が作・演出をしたクレモンの前回公演「I ACT」に出演してくれた熊谷大輔君の芝居を観に、久々に東京芸術劇場に行って来ました。
小ホール2で行なわれた草薙良一さんという方のプロデュース公演「おばこ旅館物語・完結編〜東京だよおっ母さん」という作品でした。

いやあ、長かった(笑)。
いきなりそんな感想かよ!って感じですが、途中休憩が10分だけあったけど、トータル2時間30分の大作でした。
2時間半って確かに長いけど、2時間半でも長く感じない舞台はあるので、きっと長く感じたのは時間のせいだけじゃないと思う。

まず、伏線の張り方が弱いなあと思いました。
「えっ、何でこんなことになっちゃうの?」みたいなことが何回かありました。
少し考えて「ああ、さっきああいうことがあったから、それでこうなったってことにしたいんだな」とは思いましたが、「考えないとわからない伏線って、どうなんだ?」と思いました。
あと、芝居の中に歌手の方が何人か出て来たんだけど(役も歌手だけど、本業も歌手の方です)、「ああ、この人達、演出の方のお気に入りなんだな」とわかる使い方でした。それとも、所属事務所から圧力がかかったのか?
とにかく、目立つ必要のないところで目立ってたという印象を受けました。

って、何だ?俺は、喧嘩売ってんのか?
いやいや、でも、もちろんいいところもあったんですよ。
セットはきちんと作られていたし(ただ旅館の壁が板をそのまま使っていて気になりました。せめて塗るか貼るかはして欲しかった)、メインの役者さん達はいぶし銀という感じの演技でとても勉強になりました。
熊谷君も若さ爆発で頑張ってたし。
ただ一言言うなら、熊谷君の台詞は方言の台詞だったんだけど、まだ自分のものにし切れてないかな?という感じがしたな。
まあ、今日が初日だったし、これからどんどん本番を経験して、自分のものにして行ってもらいたいと思います。
熊谷君は素直だし、これからどんどん成長して行く人だと思うので。

応援してるぜーっ!
がんばれがんばれーっ!!
2004年06月01日(火)

箕輪達昭な日々 / みの

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