いろいろ日記

2010年09月27日(月) 青天の霹靂

 いつものように ぽいっと投げ捨てられたように 
ダイニングテーブルの上に置かれた携帯電話。
主人は 無防備だ。

私といえば 彼とのやり取りの大半を携帯メールでやっているので
取り扱いには とても慎重なのに。

これまで 主人の携帯を覗いてみよう なんて気持ちは
一度も起こらなかった。
それは あまりにもの無防備さが 案外 強靭なデフェンスに
なっていたのかもしれない。

まったく・・・・・・
ただの抜け作なのか・・・・ 
あるいは 無意識の策略家なのか・・・・

それは 簡単に見ることが出来た。

何故 そんなことしようと思ったのか
今でも 不思議だ。
「たぶん 仕事関係だけだろうな つまんない男」
見下した気持ちがあった。

特に ここ何年かは主人に対して かなり冷たい態度を
とってきた。
お互い 醒めきっていた。

受信フォルダが二つ。
一つは仕事関係。
もうひとつは なにも入っていない。

何故か胸騒ぎがする。

送信トレイを見た。
全部で 42件。

去年の夏くらいからのメールが そこにあった。

「ふ〜ん 昔の知り合いのおばさんとの季節の挨拶か・・・
固い文章だなぁ」

「あれ? 絵文字?うそー。」
私への業務メールっぽい中に そのメールはあった。

ん? 違和感を感じる。
そして そのメールはあった。

「今日 午後から寄ります」

なんで? なんでこの人のところに 午後から行くのよ?!

「お昼まで ごちそうになって ありがとう」

ばっかじゃないの!?

「今日は役にたたなくて ごめん」

え? なに? これって・・・・もしかして?

わたしは ザワザワする気持ちを抑え 何度も読み返した。

他のメールも読む。

すると その彼女とはまた別の女性へのメールがあった。


「和ちゃん・・・・・・・」



目の前が真っ暗になった。

馴れ馴れしく呼びかける優しいメール。



「今 ホテルに着きました。待ってます。」 


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