透明思想。
2004年12月22日(水)  江國さんの『東京タワー』
…が映画化するという話は有名かもですが、それでここ二日なんとなく読み直してみたり。

本自体は中学の頃に買って読んでいたものだったので、今回開いたのはおおよそ2年ぶりでしたが…なんと言うか単純に、以前よりも終始「楽しんで」読めました。
初見の時には登場人物もストーリーもとりわけ惹かれる点も無く、寧ろ映画化と聞いた時には(他の江國さんの作品が大抵好きだっただけに)「なんであれなのか」と思うぐらいだったのですけどね。
透と詩文との間に交わされる言葉は二年前と同じように心地よかったです。
耕二と喜美子との繋がりも、昔よりは愛せるものでした。(苦笑)

江國さんの文章は、私にとっては「穏やかなところ」が何よりの魅力だったのですが、この本を読み直してみた今は、彼女の書く「甘美な時間」が大好きだったなぁ、と。
例え遠くも無い未来で記憶から零れ落ちてしまうようなことになっても、そこにあった確かな甘美。そんな感じ。

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今日で無事後期も半分終わりました。(うちの学校は二期制なので)
明日から冬休みですー。…わからんなぁ…(苦笑)

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