まきばの呟き...まきば

 

 

悔しかったけど・・・。 - 2002年12月09日(月)

悔しかったけど、その相手を反面教師として感謝する、みたいな経験が定期的にないと私はなかなか頑張れない性質の人間のような気がします。

結構負けず嫌いなんでしょうね。でも、負けず嫌いを通していくなら「弱い自分、出来ないことでも頑張ったからよしとしてしまう情けない自分」への負けず嫌いになった方がいいよね、って最近思うようになったんです。歳ですかね(笑)
今の仕事は、本当は今登録している派遣会社以外の派遣会社からも二度に渡って依頼を受けたお仕事でした。そして、自分でも興味があってやりたかったことでした。なのに、何故すぐに依頼をお受けしなかったのか??それには訳があります。
一社目の派遣会社からの依頼の頃は、やりたい、という意欲だけが先走りしていましたが、研修や即戦力として現場に投入していただくにはあまりにも実力がともなって行かない状態でした。それを克服し様と思う前に諦めた、というのが本音です。
そして、二社目で同じ内容での仕事の依頼を受けたとき、「よし、今度こそはがんばるぞ!」と研修に臨みました。しかし努力で望んだ環境に飛び込んだものの、同じ期に受けた研修生の方のレベルの違いはさることながら、そのときのトレーナー兼派遣会社の担当者の女性に嫌と言うほど実力の無さを研修中にえぐり取られたことで精神的にすっかりモチベーションが下がった(つまりは弱い自分自身に負けた)という事実があったのです。「何でこんなことも判らないのですか?」「何で出来ないんですか?」この研修中の集中砲火はその当時の私には耐えがたい屈辱でした。力が無いことが事実だったからこそ余計に耐えられなかった。そして、研修途中で「今の現状では研修にすら着いていけないので今回の依頼は辞退します。」と申し出ることしかその時の私には出来ませんでした。幸いにも、研修生の他の方は実力があることを鼻にかけることもなく、親切に教えてくれたり、フォローしようとしてくれたりはしてくれました。でも、その親切な気持ちさえ苦しかったし、トレーナーは『彼女の為にならないから、教えてないで!』と・・・。
正直言って、憎らしいくらいでした。でも、誓ったんです、その時。必ず独学で勉強して、今研修で受けている内容が簡単だと思える自分になるまでは、自分を許さないって決意したのです。
しかし、さすがにダメージは大きかったですね。でも無職のままでいることも出来ないので、別な単発の仕事もやっていましたが、どこか空虚でした。そんな自分に最後?とも言えるチャンスが訪れたのは今年の春。別な派遣会社経由で、自ら志願して登録に行き、幸いにも研修・現場での研修、試験に合格し、今の自分があります。

派遣会社から派遣されてきたスタッフを連れて来ている、トレーナーの彼女と派遣先企業でずいぶん久しぶりに会いました。そのときの彼女のビックリしたような顔は忘れることは出来ません。その時やっと、「あ、やっとであの当時の弱すぎた自分からは解放されるのだ。」って思えました。悔しかったその思いから一念発起し、何が何でも判らないことは調べて自分の知識にしてやる!!という意識を高めるきっかけとなったあの出来事に感謝する日が来たのです・・。そして、反面教師としてある意味嫌っていたその人のことも気にしていた情けない自分とは決別できたような気がしたのです。悔しかったけど、あの経験は今の自分を形作るには無くてはならない貴重な経験だったのです。
負けた悔しさも体験していると、いいことが有った時に喜びが倍増することも今の仕事を続ける中で知ることが出来ました。出来る限り、努力して力を着実につけていこうと思っていますし、充実感は苦しかったからこそ何にも換え難い物です。
熱く語りましたが、悔しかったり負けることは大したことではなく、負けた後どうするか?弱い自分とどう向き合っていくか?
そんな当たり前のことを最近知った私です。。。


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