蛍桜

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もうこことはさようならしようと思う

と、思ったのは数か月前のこと
もうここにはなんの未練もなく、ただただ恥ずかしい過去が残っており、
読んでくれる人もおらず、読んでほしい人に読んでほしいと言える立場でもなく、
貯まったものを吐き出す場所も必要ないくらい毎日バタバタで
さようならしよう、と思ったのにも関わらず、削除しに来れていなかった

そうこうしているうちに一人の時間ができ、
自分の過去の日記は恥ずかしすぎて読めないので、
大切な人たち(大切だった人たちが正しいのかもしれないけど過去形にできない未練たらしさ)の過去の日記を読んでいたら、懐かしくなってきて、自分の日記に対する愛情や愛着も湧き上がってきて、とりあえずは削除するのをやめて新しい日記を綴ることにした

私の黒歴史は長く、その黒歴史に刻んだ名前や事柄でたまに検索してこの日記を訪れてくれる人がいる
本当に、ごくまれに、いる
それが喜ばしいと同時に、とてつもなく黒歴史が恥ずかしすぎて恥ずかしすぎて…

みんなは、お元気ですか?


ちょっと懐かしい気分に浸りたくなったので、久しぶりに音楽を聴こうとiTunesを開いてみたら、UIが変わりすぎて戸惑う
ネットにどっぷり浸ってた時代からの時間の経過を感じる
とりあえず泣けそうな気がするので泣きたいと思う


いつか「大切な人」のことを「大切だった人」と過去形にできるのだろうか

初めて映画のハナミズキを見たとき、「私を迎えに来てくれるのは、今隣にいるこの人じゃない気がする」と思ったものだが、結局その隣にいた人と結婚し、子供を産み、今を幸せに生きている


canvas / HY
「君が去った後に僕は伝えもしない言葉を吐き出して」

この場所は、まさにそうだったのかもしれないと気付いた

NAO / HY
「どんなに二人一緒に居ても分かり合えなくて」

分かり合えると信じていたけど、心が通じていると信じていたけど、お互いに弱くて、終わってしまった
あの頃はまだ幼すぎて、乗り越えられる壁だと思っていたけれど、本気で臨めば、乗り越えられるはずの壁だったのだけれど、それを乗り越えなかったのは自分たちなのだと気付いたのは大人になったからだろうか?




もしまた、こことさようならできそうになったら、さくっとここは消えているかもしれないけれど、このページが真っ白になっても私はずっと生きているよ
と、もう見ている人はいないはずなのに書き置いて行きます

このメッセージを誰かが見ていてくれますように
2017年04月24日(月)

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