蛍桜

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なんとなく

私は何のためにこの場所を望んだのだろう
空気さえ上手く吸い込めないのに
生きているふりをしているだけで
本当は気づかないうちに死んでいたんじゃないだろうか

正しいと言い聞かせてきたはずの選択も
分岐点を通り過ぎてしまえば意味がない
ここで不安だと立ち止まっても
あの選択肢をもう一度選び直すことは出来ない
選び直したいとも思わないけど
「もしもあの時」を考えるのは悪い癖

誰かに届けたい言葉があるのに
そんな言葉、さも生まれてこないかのように笑うしかない
誰かに知ってほしいことがあるのに
私の全てを、空に溶かして「ないもの」にするしかない

誰かが望んでいることを実行しているだけじゃ
自分を見失ってしまうのかもしれないけど
自分が望んでいることを見失った時はやっぱり
思いっきり泣かせてくれる人がほしい

ずっとやりたいと思ってきた夢を叶えても
これから先もずっとやり続けたいとは思えない

私と一緒に居たいって言ってくれても
姿が見えないんじゃ、信じようがない
形ないものを見ることが出来てたはずなのに
今はもう、形あるものしか信じることが出来なくなった

昔は見えたはずの蒼い鳥も
今はもう見えない
見えないことを信じたくなくて
それを、この汚れた空気のせいにする

見失ってるものはたくさんある
そのことにも気づいている
それなのに、見失ったままでいるのは
きっと何か意味があるはずだと言い聞かせてるのも今の私

まだ見たことのない地を踏みしめたいと思う
でもそうすることで懐かしかった地を
忘れるんじゃないかと不安になる
成長したいと思う
だけどそれは何かを失うことになる

一歩進めば今まで歩いてきた道が一つなくなる
大切なものを失いたくないのに
それが何なのかも分からなくなった
楽しく笑えたあの時間だけはいつでも支えなのに
どうしてその延長線上にある今は、あの時間がないのだろう

別に、何かに対して不安を抱いているわけじゃないけど
漠然と、ただ、時間の流れの速さに追いつけなくて
それでも追いついてるふりをしなきゃいけない今が辛いだけ
2009年01月29日(木)

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