| 蛍桜 |
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| 醜く縋る鳥 |
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自分がここに居る意味さえぼやけかけた たった一人の人に 夢を持たせてあげることさえできなかった 笑ってともに歩けばそれでよかったはずなのに そんな簡単なことさえ出来なかった 中途半端な優しさを押し付けて 最後に突き落として笑ってるのは私で あぁ、そうだったね あの頃描いた絵が再び起きようとしているね 「まだ子供だから」 そう言い訳できなくなった 同じコトを同じように繰り返して私は 成長しないガキよりタチが悪い たった一人の夢さえ守ってあげれなかった そして希望を絶つことをしてあげれなかった どんどん膨らんでいく風船を割ってあげれなかった いつか私がこの手で針を刺すのに もっと高く高く舞い上げた この手で終わりを描いたら どれだけの絶望にさらすか知っているのに 分かってて何もすることができなかった ただ、高く高く舞い上がる風船を止めることが出来なくて もっともっと高く舞いあがればいいんだと 心の中で嘲り笑った 柵の向こうに立っているあなたは 寂しそうな目で私を見つめるね 少年の心を持ったあなたの心が純粋すぎて 私の心が弾けて見せた その柵の高さはそれほどないはずなのに あなたと私にとってはあまりにも高すぎたよね その先に見える互いが あまりに遠く見えた そこはとてもキレイな草原が広がっていて 足元にも緑色の若葉が広がってる 踏みつけてしまわないように私は足を動かせない 空はとても澄んでいて真っ青に輝いてた そこに浮かぶ真っ白な雲がいやに立体的で その分、空の青さがとても深く見えた とても遠く見えた そしてその分 柵もくっきりと浮かび上がってた まっすぐ私を見つめるあなたに 私は目を合わせることも出来ずに ただ自分の足元とあなたの足元だけ比べて見てた 一歩も踏み出せないこの場が 今の私にとってはお似合いだと思った ふとあなたが寂しげな目に力を入れて 私をにらみつける 自分の中の自分と戦ってるように そして私に答えを求めているかのように いつまでたっても私はあなたと目を合わせることは出来ない ごめんね 現実をみるのが苦手なの ごめんね いつも無邪気に笑う君が明るすぎて いつも影に隠れている君に気づくのが遅すぎた 分かってたはずなのに わかってあげれなくてごめんね 助けてあげれなくてごめん ずっと一緒にいたかった そう言ってくれて嬉しくて 今もその言葉に甘えてしまおうかと思う その柵を乗り越えたらすぐにあなたとつながるのにね 雨が降って若葉が成長する もう私の背丈くらいまでのびて 私なんか包み込んでしまう あなたの少年のような心を顧みることも出来ない あの柵を越えなかったことを省みることも出来ない ねぇ いつかあなたが雑草となったこの草を掻き分けて 私の前に現れてくれるかもしれないかもと 少し夢を見てる 馬鹿な夢 そして目の前に現れたあなたは軽く笑うの 大人びたあなたは私の前で笑うの・・・ それを考えるだけで笑っちゃうね ・・・泣けちゃうね 何夢見てるんだろうって あなたを追いつめたのは私だったじゃないって あの柵を作ったのは私だったじゃないって 草がここまで伸びるまで足を踏み出さなかったのも 私だったじゃないって・・・ バカな夢みてそれにすがり付いてる 私が本当に求めているものは何かは知らないよ ほしいものを手に入れたときの絶望を 私は知ってしまっているから 何も求めることができないから 透明な心で私の心を覗いてくるあなたは いつまで私を待ってくれるの? いつまでバカな私を 待っていてくれるの・・・ すきだって言えなくてごめん いつも言わせてるだけでごめんね あなたと言葉を交わせないだけで こんなに辛いなんて こんなにも壊れそうだなんて 今にも手を差し出してしまいそう 今までずっとしてこなかったのに だって結果は見えてるじゃない 私が傷つけて終わりになるじゃない だからずっとずっと抑えてたのに 今の私には必要だったのよ あなたが 無意識のうちに壊れかけた 壊しかけた だから今私が手を差し伸べることは許されない あなたを穢すことになるから ・・・私の前には姿を現さないのに そこで普通にいることが憎かったよ 話しかけることも出来たかもしれない だけどあまりに憎くて あまりに自分が嫌になって その見つけてしまったあなたの姿を見ながら あなたも私の後姿を見つけてくれたのかしらと 思いながら その場を去った あなたの姿を見て泣いた私のように あなたも私の後姿を見て泣いてくれたかしらと 少しうぬぼれてみた もしかしたら追いかけてきてくれるかもしれないとか もしかしたら話しかけてくれるかもしれないとか そこまで己惚れていたのは内緒 あなたが私の元にかえってきてくれても きっと何も変わらない また同じコトが繰り返されるだけだよ 大勢の中でも私はあなたを見つけれるようになったわ その姿を見て泣けるまでになったわ 悲劇のヒロインぶりがいたについてきたわ でもあなたはどうなんだろう あなたを悩ませるだけだと分かっていても あなたを苦しめるだけだと分かっていても あなたを必要としている ねぇ私はここに生きていてもいいのかな 何も変わらない 牢屋は冷たくコンクリートに囲まれ そこに 光が差し込むことはない 檻から見える外の世界は 地獄だけ もうあの草原さえ私は いくことが出来なくなったよ 一緒に牢獄へ入ってくれますか。 あなたにじゃない あんたにいうてるんだ 2004.1.10 3:00 |
| 2004年01月08日(木) |
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