蛍桜

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空を終わらせよう






うわべ
うわべ


いつもそういってさ
にげてさ
それでいいっておもってたけどさ

うわべなのは相手じゃなくて
こっちだったのかもしれない
でもでも
それも違うくって
私はうわべって言葉を使って
もし、友達じゃなくなってしまったときに
もし、みんなが私を嫌ってしまったときに
言い訳できるようにしてるんだと思う

仲良くなるにつれてきつくなる私
本当に一緒にいて楽しい人にはそんなに
きつくはないけど
多分口調はきつい
普通に「あんた」って言ってるし
馬鹿とかあほとかは言わないけど
からかったりとかするし
それが嫌がられてるのかもしれない


愛情表現が分からない

なんでだろう
何が足りないんだろう

ちゃんとお父さんからも
お母さんからも愛、もらったとおもう

お父さんの愛はよく覚えていないけど
ビール飲ませてくれたりとか
夜中起きていっても怒らなくて
お金ないのにお肉食べさせてくれて
辛いくせに私を楽しませてくれて
わがままいっぱいきいてくれて
うち、貧乏だったのに・・・
私、それ全然きづかなくって・・・
あれほしい・・・って
これほしい・・・っていって・・・
でも、お父さん、困った顔しなくって
いっぱい買ってくれた
今残ってるもの、何にもないと思うけど
いっぱい、いっぱいくれた
私にいっぱいくれた
ネコも捨てちゃったけど、
私が拾って帰ってきたら何も言わなかった
いつもやさしかった・・・
怒らなかった・・・
やさしかった・・・のに・・・
私、いっぱい負担かけちゃったんだと思う
すごく、いっぱい
いっぱいいっぱいいっぱい
数えないくらいいっぱい迷惑かけた
いっぱいストレスかけた
お金ないのにいろんなことしてもらった
出かけちゃだめってダダこねて
早くかえってきて、っていって・・・
時間通りにかえってこなくて・・・
救急車の音聞こえて・・・
死んじゃった・・・
家の、近くだった
かえってくる最中だった
急いでた・・・
きっと、私のせいで・・・急いでた
死んだなんていわれて、実感しなかった
もちろん逢えないこと分かってた
だけど、
今こうやってかいて
すごく涙でてきて
ひさしぶりの本気の涙が出てきて
たぶん、私、今分かったんだと思う
お父さんが死んだ
私をいつもやさしく見守ってくれて笑ってた
お父さんが死んだ
もしかしたら私のせいかもしれない
もちろん、子供じゃないんだし
そうやって背負い込もうとは思ってないけど
改めて・・・お父さんが死んだときのこと思うと
泣けてきたよ・・・
お父さんが死んだとき、どんなに苦しかったか
分からないけど
ごめん。病院にいってあげなくてごめん。
一回手が動いたんだってね。私いけなくてごめん。
一回だけいったけど、手が冷たくて、冷たくて
青くて怖くて、もういきたくないっておもったんだ。
ごめん、ほんとうに・・・。
最後まで一人にさせてごめんね・・・。
私に、おみやげかってくれてたのかもしれないね。
小さかったから良く覚えてない。
何か持ってたのかもしれない。
私に・・・かって来てくれたのかもしれない。
でも、私、お母さんを追い出したことが許せなくて・・・
お母さんに会いたいって気持ちが強くって・・・
約束、守らなかった・・・ごめん
お父さんだけの私にならなかった・・・ごめんね。
でも、でも、今はお母さんと暮らせて嬉しい・・・
幸せだって感じるよ・・・
言っちゃ悪いけどお父さんがいなくてよかったって
うちの家庭にお父さんって存在がなくてよかったって
ちょっと思っちゃったんだよ
お父さんがいたら、私どう育ってたのか分からないから
今の私がいいから
父という存在をあんまり理解しないまま生きてきたから
「お父さん」がいらないんじゃなくて
「父」がいらないだけであって・・・
私のお父さんは・・・いてくれてよかったよ・・・
だから・・・早く天国にいってね
ごめんね、地獄にずっと落としたまんまで
ちゃんと、成仏させてあげるからさ・・・
っていってもなにもできないけど
お母さんに続いてお経を読むこともできないけど
時々思い出すね
どれだけ愛してくれたか、
私がどれだけ負担をかけたか・・・
思い出すね。
なんで片目が見えなかったんだろうって
考えてもみなかった。
なんで水がたまるのかもわからなかった。
どこが悪いのか詳しく何もしらなかった。
治療費もはらわなきゃいけないのに・・・
お父さん一人で仕事もしてなかったのに・・・
姉ちゃんは気を使ってお肉残してたのに・・・
ごめん、食べちゃってごめん。
がまんできてたはずなのに。
別にほしかったとかそういうわけじゃなかった。
ただあったからなのに。
お父さん、一緒にご飯たべなかった。
いっつも夜中起きたら、お茶漬け食べてた。
お父さん、がまんしてた。
がりがりだった。なのに、私夜中までおきて
お父さんのお茶漬けも食べて寝た。
ごめん、お父さん・・・。まじごめん。
お父さん死なせたの私かもしれないよ。
ごめん・・・・・・。
ストレスだったかもしれない。栄養失調だったかもしれない。
何も考えてあげれなくてごめん。
子供で、ごめん。
お母さんが私を捨てたのは許せなかった。
けど、お父さんも許せなかった。
でも・・・やっぱそれは子供の私にはわからないことだらけ。

お母さんに聞いてみよう。
なんの病気だったとか、借金どれくらいだったの、とか。
この家に、お父さんのもの、ないの・・・とか。
あったら・・・お守りにしたいかもしれない。
交通事故で死んだときお酒飲んでたらしいけど
よくお酒飲んで、ケンカしてたけど・・・
いっかい刑務所に入ったらしいけど・・・
私がお父さんを癒してあげれなかったっていう証拠だね。



あぁ、泣いてすっきりしたよ。

いっぱい謝っちゃったよ。
でも、死んじゃったお父さんに
なんて、いえばいいのかわからないから
今はごめん、だけでゆるしてね。

2003年03月20日(木)

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