蛍桜

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上手く笑えなくて
過去は過去だって言われても
私にはどうしようもできないし、
過去があるから現実だって言われても
私には何も言う事がない。

過去を引きずってる私は、
いやな想い出があるから、と過去のせいにして
すべてに逃げてきた気がする。
逃げてきた、じゃないかな。逃げてる、んだ。

過去は過去だよ、って私を慰めてくれる人がいる。
今をがんばれ、って私を慰めてくれる人がいる。

でもさ、そうは思えないから、
素直にその言葉を聞くことができないし、
その慰めてくれてる人を私は信じれないから、
その人の言葉に耳を傾けたくない。

その人、その人・・・。
その人の話しようか。
なんで?いや、なんとなく。
その人の話してれば、少しは自分の気がまぎれるかな、って思って。

その人はTとしとこう。
Tは、メル友。
同じクラスのYに紹介されたの。
数日前に、すっごい私は悩んでて、
学校で死んだように俯いてて、心配してくれて、
「あ〜、もういやだぁー」
ってなんの辛さもしらないくせに嘆いてて、
「誰か相談乗ってくれる人いないかなー」
ってYに言ってた。
本当は、私はYに相談にのってほしかった。
高校に入ってから、一番初めに話したそのこに、
これから仲良くなれそうなその子に、
相談を聞いてほしかった。本音とか、いろいろ。
まぁ、今思えば、そのときの私の気持ちを
その子に話せるほど落ち着いてはいなかったし、
言葉ではいえないようなことだったから、
そのこに相談のるよ、といわれても、
どうしようもなかっただろうけど。
まあ、そこで、Tを紹介されたんだ。
相談のってくれるよ、って。
今Tとメールしてくれるけど、
相談のってくれるって本人も言ってるけど・・・
信用できない。

だってTは・・・
恋人を見つけようとしてるっていってた。
そんなの、信用できない。
私の考えは、そんなんじゃなかったから。
価値観が違う、って思って。
恋人を見つけるなんて、そんなモノみたいな言い方。
すごい、いやになって。

見つけるものなの?なんか、おかしいな。

ってメール送ったら、おかしくないよ、とか言われて、
あー、もうついてけないよ、って思った。
恋人は見つけるものじゃなくって出会うもの。
それは友達にも同じ事がいえる。
私はずっとそう思ってた。
だから、すっごいその考えがショックで・・・。

世の中にはたくさんの人がいて、
たくさんの考えがあることはいやというほど知ってるけど、
わかってるけど・・・やっぱ受け入れなくって。
こんなんじゃダメだね。
ガキだ。
しかもこんなんでTを信用できないとかいってる。
Tにも失礼だよね。
だけど、これが本音だし、どうしようもないよ。

すごいTは前向きの人で、
一生懸命私を前に向かせようとするけど、
私はそれで元気になれるどころか、すごく暗くなる。
だって、そうだもん。
私はそんなに前を向きたいわけじゃないし、
むしろ今は、悩んでおきたい。
悩むことだって必要だと思う。
だけどTは、そんなこと必要ないらしくって・・・。
だから言っちゃった。

悩みたい年頃なのさ。って。

なんか悩むのを年頃のせいにしてる自分が馬鹿らしくなった。
だってさ、
今こうやって悩んでいるのを
他の人に、青春だからね、って言われるのは
だいっきらいな私だから、
自分がそうやって言うのがすごいイヤになった。
なんでそんな言葉でまとめれるの?
そんな言葉でまとめれるほど単純なものじゃないよ。
すごく、そう訴えたかった。
だけど今、おなじこといってて・・・
あぁ、馬鹿だ。って実感。馬鹿馬鹿。

馬と鹿はバカじゃないのに、かわいそうね

そうやって、ちょっと余裕をかましてやろうか。
本当は自分が一番かわいそうとか、思ってるかもしれない。
情けない人間。すごいむかつく人間。

私は矛盾で出来ている。

矛盾ってすばらしいね。
矛盾って、いいわけを、かっこよく言ったカンジかな。
故事成語で一番初めに覚えれたのも
矛盾だったかな。







ただひとつだけのキヲク 胸の奥にある
色褪せた紙切れには笑顔が残った
「出逢わなければよかったね」と
冗談でもどうして言えただろう
君のその優しさに気付きもしないで
何を見てたのだろう

振り向けばいつもそこに
君が居てくれるような気がした
薄紅ノ雪が舞って
今日も変わらぬ風が吹く
まだ上手に笑えなくて

日が暮れるのも忘れて確かめあうように
あんなにも愛したこと誇りに思った
ためらいもなく好きだなんて
言えてしまう君に嫉妬していた
君を好きだと思う気持ちに
理由など何も要らなかった

ふたりなら永遠さえ叶うものだと
信じていたね
抱き締めたそのぬくもり
今もこの手に残ってる
思い出には出来なかった

伝えたいコトがあった
それはおかしい程 簡単で
失ってやっと気付く
それはかけがえのないもの

キヲクの中 探していた


2002年05月31日(金)

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