夕べは寝付きが悪く、今朝はやたら寝坊。 はっ!と飛び起きたものの、さて何をしよう、と迷う。 心に迷いが生まれる前に絵を描き始める。 それから、考え事。珍しく、腹が減るのを忘れた。 明日は出掛けよう、と心に決める。どこへだ?しかし。 目的はなんだ。考え事をするためだ。 どこに出掛けたら、頭に良い血液が巡るだろう? 一昨日見かけた貼り紙によると、地元の図書館は明日も休館らしい。 どこか、定期の範囲内で適度な場所はないか。 家からそんなに遠くなくて、騒音がなくて、雨風がしのげて。 書物があって、椅子とテーブルがあって、なるべく冷暖房完備で。 大きな本屋の近くのコーヒー屋、なんかでもいいかもしれぬ。 ……安いといいなぁ。 学校という手もあるが、それは避けたい。 いや、避けたいわけじゃない。 むしろ行こうと思っているのだが、ただ遠い。 「ぶらり」と行く場所としてはちと遠すぎる。 「行くぞ」と思って行くには、意外に遠くないのだが……。 約束された時刻がない限り、学校に行かない感じになっている。 「私はなぜ、こんなに普通の人間になってしまったのだろう」 「……そお?(訳・あんたって普通なの?あんたが?)」 「普通さ。顔洗って歯磨いて、服着て靴履いて。 電車に乗るときは、普通に駅の改札通ってさ。 こんなことしてる暮らしじゃ、いかんと思う。」 「……そお?(訳・それらをしないのもいかんと思う)」 「『二十歳過ぎたらただの人』って、本当だなー。」 「……そお?(訳・そお?)」 そんな、母親との会話。 自分のことを人間だと思いこんでいる犬がいるように、 自分を『普通の奴』だと思いこんでいる『普通じゃない奴』もいる…。 私もそうだといいな、と切望。つくづく変な方向で向上心がある。 そう思いこむ年ごろなのさ、と笑って済ませたい意向。 少なくとも、思いこむ、という行動は非常に面白い。 |