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2005年04月15日(金) |
韓国の大学での、STDスクリーニング |
韓国の大学での、STDスクリーニングの論文を読む。
South Koreaの3大学で行われ、対象は18-25歳、M202名、F420名と結構大規模である。
彼ら彼女らのうち、性交渉を経験しているのは、M120(59.4%)、F123(29.3%)。 その中でのクラミジアの検出率はM8.4%、F10.6%で、淋菌感染は症状のある1名のみとのことであった。
で、STD罹患に関与しているのはコンドームの使用と、セックス・パートナーの数という、まあ妥当な結論が出ている。 アジアの中でも南韓国はAIDSの発生頻度が低いためにコンドーム使用率が低いのだとか、 性活動期の無症候の学生に対しクラミジアのスクリーニングは有用であろうと察されているのだが・・・。 それはそれで納得できる結論なのだが。
ここで、個人的・素人的に驚く点を2つ
1.儒教概念がまだ浸透されていると思われている(『冬ソナ』のせいでそんな風に思うだけなのか?)韓国の大学生でも、コンドーム常時使用は9.1%、絶対つけねえよと回答した人は48.6%もいるという驚愕の事実!
2.どうして韓国には、淋菌感染症はないの。 当院を訪れるSTD患者さんの中にはいるし、日本は先進国の中で唯一淋菌感染症の多い国だと文献上書かれているけどホントだったんだ、という、今さらのショック!
そりゃあ日本の若者がコンドームつけんはずだわ。 ・・・といいつつ、今日もSTDの治療にいそしむのだった。
(参考文献:Sexual behavior survey and scleening for chlamidia and gonorrhea in university students in South Korea(International Journal of Urology,2005,12;187-193))
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