思うこと
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2日程時期遅れだが、冥王星が惑星の座から「降格」することが決定したとのニュース、関心を持ってチェックしていました。結論は満足の行くものでした。理由は、 「(a)太陽の周りを回り、(b)じゅうぶん大きな質量を持つので、自己重力が固体に働く他の種々の力を上回って重力平衡形状(ほとんど球状の形)を有し、(c)その軌道の近くでは他の天体を掃き散らしてしまいそれだけが際だって目立つようになった天体」 という、ごく当たり前かつ明快な定義が公式に認められたから。
ところで、どうせならついでに、「衛星」の定義もこの際議論してもらいたい。 ここ数年の観測により、木星型惑星(木・土・天・海の各惑星)の衛星数が極端に増加し、木星は60個、土星は50個を越えるまでになっている。自分が小学生だった頃は、木星12個、土星13個、天5個、海2個だったのに。しかも、新しく見つかった衛星はどれも、直径数キロの岩のかたまりとのこと。 「惑星」「矮惑星」「太陽系小天体」の定義を援用して、今まで十把一絡げに「衛星」と称してきた衛星の定義も、 1、衛星:上記(a)(b)(c)を満たすもの。尚、(a)の「太陽」は「惑星又は矮惑星」と読み替える(以下同じ)。 2、矮衛星:上記(a)(b)を満たすもの。 3、微小衛星:(a)のみを満たすもの。言い換えれば、「惑星又は矮惑星の周りを公転するが、微小なため、不規則な形状をした、衛星軌道天体」 と呼称するよう議論を発展させて欲しい。
尚、ネット上でこの件についてのいろんな人の日記を読んでいると、意外にも、「占星術」とか「セーラームーン」とかいった方面からの、およそ惑星科学にはまるで関係しない、感情的な意見が多く、びっくり。 なんかそれって、「人間が猿と同じ哺乳類の一種だというのは納得できない。」と、感情論又は宗教的信念で言っている人と同レベルな気がするんですけど・・・。
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