思うこと
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この春全国で上映された「アレキサンダー」をレンタルビデオで見る。 本当はナマで見たかったけど、忙しい時期だったこともあり、「仕方ないけどビデオでいいや」ということで、楽しみにしてた。 ネット等での評判を見ると、「期待外れ」「駄作」等の酷評がされているようであるが、まあまあの出来ではないだろうか。
エジプト遠征は省略。ペルシャ遠征はダリウス大王との「ガウガメラの戦い」とその後の掃討戦のみで、王都ペルセポリスが出てこなかったのは残念。 事前のCM等で観た、バビロンの都のCG映像は、ちょこっとだけだったので残念。剣と槍のチャンバラはもっと短くていいから、バビロンの風景をもっと映せ〜。
酷評の理由は、本国ギリシャなどでは、主人公の同性愛描写があることについての怒りとのことだが、当時は普通のことだったんだからいいじゃないか。 また、大王はマザコンとの酷評もされているようだが、「子供は親を選べないんだから、仕方ないだろ」と言いたい。
事前知識では、アレキサンダー大王は、遠征の途中で愛人「ヘファイスティオン」との愛情に亀裂が入り・・・というような展開になるのかと思いきや、彼(ヘファイスティオンは男です。)が死ぬまで両者の絆は安泰だったので、最後まで観て、ほっと安心した。 ネタバレになるが、印象に残ったところは、大王の結婚を知ったヘファイスティオンが、大王に受け取ってくれと巨大な指輪をプレゼントした場面かなあ。「次の王となるべき子孫を残さねばならない=結婚は不可欠」という、王ならではの宿命をアレクサンダーが背負っていることをよく知っているヘファイスティオン。それ故、しかし、指輪を渡す時の彼の泣きそうな顔は印象的だった。
(その他気になったこと) ペルシャの兵装、ちょっとイスラムっぽすぎない?一般兵卒がターバン巻いてるのに違和感があった。イスラムが世界史に登場するより1000年も前の話なんだから。。。高校の世界史の教科書に出てきた、戦いを描いたレリーフ(彩色煉瓦)でのペルシャ兵あたりを参考にすればよかったのに。 アレキサンダーが辺境の地で娶った婦人、なんか、顔がライス国務長官(だっけ?)のような黒人系の顔なんだけど・・・。
インドへの遠征で初めて象が出て来て苦戦してるけど、ペルシャとの戦いで既に象が出てきている筈なんだけどね。(当時は、中東という地域は今ほどまでには砂漠化されていなく、中東一帯に象は広く生息しており、ペルシャ帝国は象部隊を持っていた。「ガウガメラ」も一面の土漠として出てきているけど、本当はところどころ草木の生えた土地であった可能性が高い。)
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