蜜白玉のひとりごと
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キンモクセイがほんのり香り、ヒガンバナがひょっこり顔を出していた。植物はすっかり秋をきめこんでいる。
おそろしいほどの大雨と洪水が関東から東北へと抜けて行った。堤防が決壊して濁流が家を押し流す様子は、あのときの津波の映像を思い出させる。まばたきを忘れ、息をつめて見入る。にわかには信じ難い。
その後は、明け方の震度5弱、阿蘇山の噴火と、自然の大きさと予測のつかなさを日々感じさせられる。地球に住まわせてもらっているのだから、というより、私たちもまたれっきとした自然の一部、構成員なのだから、今後何が起きても、甘んじて受け入れるよりないのだろう。できる限りの防災、自助共助はするけれど、どうしたって太刀打ちできないときもあるはずだ。たぶん、それは誰のせいでもない。
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