蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2010年02月15日(月) ホームシック

相変わらず実家と自宅を行ったり来たりでせわしない。今年に入って、自宅の自分の布団で寝た日が何日あるのか数えたくなるくらい、とにかく自分の布団が恋しい。単純に眠りたい、というのもあるし、自宅でフツーの生活がしたい、というのもある。朝起きて、朝ご飯作って食べて、相方を送り出して、自分も支度して仕事行って、帰りがけにスーパーで買い物して、ご飯作って、相方待ってる間に洗濯したりアイロンかけたりシンク磨いたり本読んだりして、帰ってきたら一緒にご飯を食べて片づけて、うだうだテレビ見て、お風呂に入って、寝る前には布団に寝転がってまた本読んで、眠くなったら寝る、というのを毎日飽きもせず繰り返す、フツーの生活がしたい。毎日家にいれば、作り置きのおかずだっていくらでも作って食べきれるし、洗濯物もたまらないし、自分の都合で家事を細かく切り分けること自在だ。今はそれがなかなかできない。自宅にいる貴重な時間、東京にいる貴重な時間。自宅にいるのがフツーなどではなくて、特別なもの、非日常になってしまっている。こっちが日常だっていうのに。

相方と過ごすのもまた貴重な時間で、私は意図せずにいつもややテンション高めだ。顔を合わせなかった時間を埋めるべく、とにかくたくさんしゃべる。話したいことがお互いに山ほどある。話すほどに話したいことが出てくる。とにかく、疲れたとか言っている場合ではないのだ。東京にいるうちは120%くらいでまわしていかないとすぐに時間切れになる。

最近は私よりも相方の方が疲れていることが多いのが心配だ。私が実家から戻ってくると相方が疲れている。あれこれあったことなど話しているうちにだんだん表情が明るくなってくるけれど、体の不調はそれだけでは取れない。いろいろ忙しいし、気疲れすることも多いし、大変なことがわかっていながら、そばで力になれないことがくやしい。

こんな調子の生活がもう半年以上続いている。何がつらいのかなんてその時その時で変わってくる。実家での朝も晩も関係ない24時間介護で寝不足がつらいだとか、仕事の出勤日数が少な過ぎて先が不安だとかいうことよりも、今は自宅での生活時間がほとんどないことがいちばんつらい。

でも、言ったところでどうにかなるものでもないし、やっぱり我慢してやり過ごすしかない。ちょっと前までは夜中に頻繁に起こされることがとにかく嫌で嫌で仕方なかった。今はそれほどでもない。慣れたというのとは違う。たまたま今はそれが気に障らないだけだ。眠れなかった次の日は6割の力で生活しよう、と思いついてからは少しあきらめもついた。全てにおいて「だって寝不足だし」が理由である。褒められた態度ではないかもしれないが、わざわざ誰かに公言するわけでもないので、自分の気持ちがそれで落ち着くのならよしである。

今は寝不足より仕事より、「ホームシック」にぐっと傾いている、ということらしい。


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