蜜白玉のひとりごと
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言ってみれば軟禁状態のような介護生活。先月緊急入院したときに比べれば落ち着いているとはいえ、父は常時マスク式呼吸補助器を装着し、全身の筋肉が削げ落ちているから動けないし、しかも肺活量低下と球麻痺でしゃべれない(用があるときは文字盤使用)人については、どうしたってやっぱり目が離せないので、いつも母とふたりでベッドの横のテーブルに張り付いていることになってしまう。何をするにもふたりがかりで介助する。訪問看護師さんですらこの頃はいつもHさんとMさんのふたりで来てくれている。
テーブルを離れるのは自分がトイレに行くときとお風呂に入るときだけだ。夜は近くに布団を敷いて寝ている。外へは玄関から2、3歩くらいしか出ない。例えば、宅急便を受け取るとか、訪問看護師さんを見送るとか、そんなときくらいだ。今も横目でちらちら父の様子を伺いながらテーブルに持ち出しだパソコンでこれを書いている。
常に立ち働いているわけではないけれど、気が抜けないから疲れる。そこへ、父のわがままや、父と母のいさかいが発生したりすると、さらにうんと疲れる。
夫婦とは何ぞや。老いるとは何ぞや。病と共に生きるとは何ぞや。
今日の富士日記 昭和四十一年十月二十七日〜 読んでいるとお腹がすく。今日はお好み焼きが食べたくなった。
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