蜜白玉のひとりごと
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月1回のまるの通院日。まるを鳥の専門病院へ連れて行く。昨年12月に卵を産みそこなって血だらけで死にそうになって以来診てもらっている。このときは本当に焦って、もう死んでしまうとばかり思った。まず鳥を診てもらえる先生を探すのに苦労した。まるは今まで病気らしい病気をしていない。一度だけ冷房のあたり過ぎで風邪をひいたけれど、このときはエアコンをつけずに生活したら数日で治った。
動物病院は多々あれど、鳥を専門で診てくれる先生は少ない。そして病院選びは人間と同様、先生の治療方針をよく知って気を付けて選ばないといけない。すぐに手術と言われてお腹を切り開いてショック死させられてはかなわないと、焦りつつも慎重に選んだ。インターネットとタウンページで探して、電話をして様子を話して決めた。連れて行くととても危険な状態と言われた。レントゲンを撮り(ナスカの地上絵みたいだった)、この状態では手術はできないので内科的治療(服薬など)でなるべく長く生きられるように、持つ寿命の最大限生きられるように努力しましょうということだった。あれから4ヶ月たった。
まるは産まなくていい卵を産む。ホルモンバランスが崩れて、発情抑制がうまくできない。発情するメスはオスがいなくても、飼い主やおもちゃや果ては鳥かごの止まり木にさえ発情するらしい。それでもできるだけ体内に卵を作らせないように、そして産まないように餌をダイエット用に切り替えたり、早寝遅起き(暗い時間が長い方がいいらしい)にしたり、話しかけたり触ったりしないで、だましだましここまできている。昨年12月の産卵失敗でお腹の中で腹筋が破れてしまい、外側にぼこっと膨らんだままだ(腹壁ヘルニア)。今は痛くはなさそうだけれど、ときどきお腹の方をのぞきこんで気にしている。この状態で卵を産むとお腹にさらに圧力がかかって命取りになる。発情抑制もむなしく、12月以降まるは何回も卵を産んだ。そのたびに今度こそ死んじゃうと思った。鳴かなくなってだるそうにしたり、羽を膨らませて動かなくなったりした。そのたびに鳥かごごと温めたり、緊急の飲み薬をあげたりしてしのいだ。
今日の診察でひとまず4か月飲み続けていた抗生剤をやめてもいいことになった。春は換羽(羽の生え換わり)の時期とはいえ、それにしても抜け変わりが激しく肝臓に負担がかかっているので、アミノ酸を補給する粉薬が出た。餌にふりかけて食べさせる。たかだか2700円くらいで買った鳥にここまでしなくてもと思われるかもしれないけれど、今となっては大切な家族の一員なので、無理のない範囲で、できるだけ長く一緒に暮らしたいと思う。
まるは羽が抜け過ぎて禿げた首とボサボサ頭で今日も元気にピッピピッピと騒いでいる。
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お世話になっている鳥の先生:あいり動物病院 小田急線「成城学園前」駅から歩いて行けます。バスもあります。
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