蜜白玉のひとりごと
もくじかこみらい


2006年10月19日(木) 泣くもんか

ときどき、テーブルに突っ伏してわあっと泣きたいような気持ちになることがある。ときどき、そう、たぶん月2回くらい。泣いてしまったら案外けろっとして、何でもなかったようにすーっと楽になるかもなあと思ったりする。でも実際にはテーブルに突っ伏して泣いたりはしない。隠れてこそこそ泣いたりもしない。泣いたら負けだから(何と戦っているのかはよくわからないが)。泣く以外の方法で適当に発散する。たとえば料理とか。料理はいい。無駄なことを考える暇がない。集中して手際よく。読みたい本があるときはそれを読む。こういうときに買い物はしない。油断すると寂しさがすり寄ってくるから。気が向けばヨガをする。自分の呼吸の音にだけ意識を向け、凝り固まった体を動かす。吸って〜、吐いて〜。

自分の力ではどうにもならないことが、世の中にはいっぱいある。私が想像するよりもっとずっとたくさんある。今朝もふつうに目が覚めて、朝ごはんを食べられて、よかったではないか。そういうことだ。いいところを見よう。あらさがしをして暗い気持ちでいるなんて、もったいない。あー、もったいないもったいない。

この前も母に指摘され、それがあまりにも図星だったので腹が立つやら悲しいやら、思わずにらんでしまった。いいから黙ってて、と目で訴える。当たっているからって、なにもあんなに大勢の人がいるところでそれを口にしなくてもいいのに。自分が変な顔をしているのが鏡を見なくてもわかった。笑って済ませたいのに泣きそうで、泣くまいとして怒ったような顔になっているのが。何を見ても何を言われても平然としていられるようになるまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。


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