蜜白玉のひとりごと
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| 2005年04月16日(土) |
どこかの犬に似た名前 |
3週間ぶりのひとりごと。
3月30日は紙婚式。早めに仕事を終えた相方と新宿で待ち合わせ、1周年のお祝いにミニバラを買ってもらう。晩ごはんは魚づくしで、お刺身、いわしの梅煮など。焼酎で乾杯。
桜が咲き、夜な夜な近所の桜を見て歩く。相方は桜の木の在処に詳しく、いいところがあるよ、と毎晩違う桜の木へ案内してくれる。住宅の屋根を覆うようにして咲く、りっぱな桜に驚く。土曜日の朝は自転車通勤に切り替え、神田川沿いをいっきに走る。両岸にびっしり咲き並ぶ桜は見事。
雨が降り、花冷え。満開の桜は雨に打たれてみすぼらしい姿になる。この雨のせいで今年は、地面に散った花びらが風に吹かれて波のようによせてはかえす様子を見られない。雨が上がるとあっという間に葉桜、新緑の季節となる。若い緑色がまぶしい。
新しい自転車を買うことにする。あっちこっちの自転車屋を見て周り、相方に教えてもらいながら、お気に入りの一台を見つける。さっそく注文するが、我が家へやって来るのはGW明けの予定。できれば連休中に乗り回したいけれど、どこも品薄らしいので仕方ない。自転車屋からの電話が待ち遠しい。相方の自転車と同じ種類のクロスバイクは、タイヤが細く、とにかくかっこいい。この頃は天気も良く、毎週末ふたりで自転車に乗って出かけているが、新しい自転車になったらますます楽しくなりそうだ。
「夫1、妻1、メダカ5」の我が家に、今度新しく「文鳥1」が仲間入りする。先週、サイクリングの途中、メダカ用の水草を買うのに立ち寄った店で文鳥を見かけ、あまりのかわいさに心動く。小学校の頃、とてもとても文鳥が買いたかったことを思い出す。あのときは毎日、学級文庫の鳥図鑑を見ていた。スズメのようにふっくらとした姿かたち、つやつやのグレーの羽、濃いピンク色のくちばし。
鳥に詳しい友人に話を聞き、鳥がたくさんいるというデパートの上のペットコーナーに連れて行ってもらう。そこには私の飼いたい桜文鳥はいなかったけれど、その夜、友人から教えてもらったことや鳥たちの様子を相方に伝えると、「文鳥飼うか?」と言ってくれる。本当に?飼っていいの?小学校の頃、生き物はダメ、と母からあっさり却下されたのとは大違いだ。
手のりに育つように、なるべく若い鳥を探す。本当に生まれたばかりのヒナはまだ手がかかるので、昼間は仕事で留守にする私は十分に面倒を見てあげられない。ちゃんと自分でえさを食べられるようになったくらいの頃がいい。そう思って探すと何軒目かで、ちょうど頃合いの1羽を見つける。ひとりでごはんを食べられるようになるまであと1週間から10日といったところ。指を差し出せばピーピーと口を開けて寄ってくる。とても人に慣れているようだ。店員さんと相談し、来週引き取りに来るからと約束して、鳥かごだけ買って帰る。それはそれは後ろ髪をひかれる思いだけれど、もう少しの辛抱。鳥かごを組み立て準備万端。まるまると太った体格のいい子だったから、名前は「まる」になる予定。どこかの犬に似た名前だ。
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