Deckard's Movie Diary
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2008年11月11日(火)  レッドクリフ  ブロードウェイ♪ブロードウェイ/コーラスラインにかける夢

『レッドクリフ』
始まっていきなり日本語の説明があったので面食らいました。一瞬「あれ、この回は吹き替えだったっけ?」と勘違いしてしまいました。でも、親切なサービスだと思いますよ。で、映画が始まるとメインのキャラクターが登場する度に“誰それ”というスーパーが入っていて、ホントに至れり尽くせり!お馬鹿なオイラでも十分把握出来ました。途中で中弛みしますが、それでも観る価値十分でしょ!だって、お金かかってるし、ウー監督はやる気満々ですし、まぁ、大目に見ましょうよ。そう言えば『蒼天航路』の最後ってどうなったんだっけ?あの漫画では曹操がヒーローに描かれてたんだよなぁ・・・。

さて、先日面白い記事を見つけました!漫画アクションのコラムに大西祥平氏が書いています。要は『レッドクリフ』はコーエーのゲーム『真・三国無双』からかなり触発されているんじゃないか?って、話しなんですよ。決定的な証拠として挙げているのがヴィッキー・チャオ演じる“孫尚香”なんですが、彼女は映画の原点となっている『正史三国志』や『三国志演義』では名前すらなく、“孫夫人(孫家の奥さんの意味)”や“弓腰姫(弓を腰に下げていた)”としか呼ばれてないそうです。完全なる“その他キャラ”ってワケです。あの横山光輝の『三国志』でも“弓腰姫”となっているそうです。このキャラクターをフューチャーしたのが『真・三国無双』だ!と言ってるんですね。『真・三国無双』サイドが京劇版三国志でマイナーキャラだった“孫尚香”を美少女キャラに仕上げたところ、一気に人気爆発したそうなんですよ。で、『レッドクリフ』では、この孫尚香が初陣で軍を率いて魏軍へ弓を放つシーンがあるのですが、これは『真・三国無双5』で“孫尚香伝”でしか有り得ないシーンなんだそうです。で、要するに大西氏はジョン・ウーはこのコーエーの『真・三国無双』をプレイしているんじゃないか?と言ってるんですね。なるほどねぇ・・・やってるんでしょうね。まぁ、別に面白い映画が観られるんならなんでもいいです!




『ブロードウェイ♪ブロードウェイ/コーラスラインにかける夢』
ミュージカル嫌いのオイラは当然舞台を観ていませんし、映画も観ていません。知識としてあるのは“ブロードウェイを夢見るダンサーもの”ってだけです。つまり、今作はリアル・コーラスラインってことなんですね。そうなると俄然興味が出てきちゃうんですよ。つくづくオイラは“祭り”より“祭りの準備”や“後の祭り”が好きなんだなぁ(苦笑)。映画は普通に面白いです。♪OVER NIGHT SUCCESS 面白くならないワケがないでしょ。でも、それ以上では無いですね。っつーか、この映画って最初から真剣に映画にするつもりだったんですかねぇ?あまりに画質が悪いんですよ。最初から映画にする気があったのなら、いくらなんでもこんなレベルの機材で撮影しないと思うんですよね?ぶっちゃけ、ホームビデオ以下です。

仕事柄“オーディション”って日本でも海外でも散々行ってきましたが、一つ言えるのは、オーディションにかける意気込みは外国の方が圧倒的に上ですね。それだけ競争が激しいし、上昇志向が強いんです。それはトップスターを目指している人たちの割合が多いからに他なりません。つまり、日本人の場合はそこまでの目標を持っている人ってほとんどいません。日本人の場合はそういう上昇志向が見受けられるのはミュージカルくらいですかね。今作には本家“コーラスライン”の原案、振付、演出のマイケル・ベネットの貴重なインタビューテープが初公開されていますが、オイラにはその凄さが良く分かりませんでしたポリポリ f  ̄. ̄*) ただ、“コーラスライン”ってこうやって出来たのかぁ!って、コトは分かりました。なるほどね、そりゃ、面白いわ!要は祭りの準備でしょ!

しかし、ミュージカルのオーディションってのは難しいなぁ・・・一次審査はダンスなんですが、ダンスがイマイチだけど歌と演技はまかせとけ!って連中は当たり前ですが、全員ここで落ちちゃうワケですよ。当然、ダンスは上手いけど歌はイマイチ、演技は問題外!なんてのがザクザク残っていて(さすがにブロードウェイはそんなに酷くないですけどね)、やっぱり、天賦の才が無いとなぁ・・・。片田舎から出てきた人間が一夜にして成功を手にするのも分かるような気もします。そんなことは万に一つくらしかないでしょうけど、それがアメリカン・ドリームってことなんですね。そんなコトをぼんやり考えながら観ていました。はい、普通に面白いです。


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