昨日挑戦するといってたのに、友人から大反対にあって急遽閉鎖した。 人生はやり直しがきかないから、慎重にならなくちゃいけない。 だけど、ネットの世界はいろんな人のために逃げ道がちゃんと用意されている。それは、いい人のためばかりじゃない。時には、悪い事に利用する人も多いだろう。でも、今回私はいったん姿を消す事によって少し気持が楽になるんだ。 挑戦することは、刺激をする以外の何物でもないと批判されたし。そうなんだろうね。 オマエのメ−ルは、本当にうざい! 閉鎖をすると知って、彼は慌ててメ−ルをくれた。 「メッセで話せない?」私は誘ってみた。 ひと月以上メッセもしてなかった。あんな事があってから、彼と話したくて仕方なくって。やっと、やっと話ができた。あいつのときと、同じメッセの画面なのに全く違う感情になるのが不思議だった。 「電話できなくてごめんね」 「うん。。。」 「やっぱり、電話して欲しかったんだー」 そんなさりげない会話が嬉しくて。 「先は長いんだから、慌てなくてもいいよ」 彼はそう言ってくれた。 どんな未来があるというのか。私にはわからないんだ。 静かにこのまま、時間が流れてゆくのかもしれない。 お互いに少し好意を持ちながら、たわいのない話を続けながら。 相手の事を、見えないところで考えながら。 縮まらない距離を埋めようとしないまま、理性をきかせながら。 いつまでもネットをやっていた私を、だんなは冷ややかに見た。 あの事件以来、ずっと抱きしめて眠ってくれたのに昨日は背を向けたまま。 「ごめんなさい。ごめんなさい。」 だんなへの罪の意識と、彼への感情があたしをいっぱいに満たしていた。
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