ついに、電話までかけてきた。 「最近どうしたの?」 はあ、自分の言った事はもう忘れてしまったのか。 アイツのおかしな性格が、どんどん見えてきて電話も嫌いになりそうだ。 家の電話には、留守録機能もディスプレイ機能も付いていない。 普段の何気ない生活の中では、必要性を感じなかったが今回の事で本当に文明の利器に頼りたい気持になる。 最も便利だと思われているパソコンを通じて起きてしまった今回の出来事。今となっては、自分の非だけを認めてうなだれている場合じゃないのだ。 しかし、実際に電話で声を聞いてしまうと恐怖が倍増して何も声がでなかった。無視しているとかじゃなく(結果的にはアイツには、そうとられただろうが)飲み込まれた息といっしょに、声も自分の中に飲み込んでしまっていた。 今、最も不要なものはあんたのメ−ルとあんたの電話だ!! 「あなた一人を対象にしたものしか、スト−カ−とはいえない」 相談した警察には、そういわれた。今のところ、自分を守る事ができるのはやはりこれまでと同じでだんなや自分自身なのだ。 彼からもメ−ルがきていた。 「どうして(HPの)更新までできないのか」彼にとっては、今のあたしの弱弱しさは目も当てられない状況のようだ。 電話受けたあとね、ひざががくがくして立てなかったんだよ。 こんな弱いあたしは、嫌いでしょうか?
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