やつからのメ−ルが途絶えて、二日。 まだ二日しか経ってない。 そして、このまま静かに時が流れてゆくのかどうか誰にもわからない。 あたしを許してくれただんなは、それでもやはりあたしが冷静さを取り戻してきた事で彼自身も考える事があるらしく、心に疑惑の念を持っていることは明らかだ。仕方がない、この罪悪感からは一生逃れられない。 自分もそんなに簡単に、だんなが許すとは思っていなかったから納得できるんだ。 でも、いつかだんなが本当に許してくれるように自分は歩んでいかなくては。 誰よりも、深い愛情を注いでくれるのは彼しかいないのだろうから・・・ ネットに費やす時間が激減した。 だんなと過ごす時間が、ネットを知らなかった頃のように増えてきた。 神様は見てるんだ。 浮ついているあたしを見てるんだ。 そして、大きな試練を与えたんだ。 そんな簡単に悪い事はできないんだよと教えてくれたんだ。 優しい言葉たちが、頭の中で渦を巻く。 それを発しているのは、だんなだけじゃない。 優しい言葉になびいてしまう。 でもでも、同じことは繰り返せない。 もう、だんな以外の男の人の声なんか実際に聞いちゃいけないんだ。
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