2007年12月25日(火) |
[大食い大会]第一課題は『船場吉兆』と『白い恋人』の大食いです...nochanです |
今年のM-1については何も触れません。(といいつつ書いている)
もう。根っからのお笑い好きなので M-1も第1回目から欠かさず観てるのだけど 今年ほど興味の薄かった回もなく
ただ結構好きなダイアンが出てたので どこまで行くかな?と思っていたら 予想通りの結果に。うむむ。
k-1やプライドに長年やってくうちに 「それ用の勝ち方」みたく独自の戦法が出てきたように M-1もすっかり「M-1流のネタ作り」みたいのが出来上がってしまい 準決勝・決勝に上がってくるコンビのネタは みんな同じ戦法で来ている。 (エンタみたく、出てる人の多くはみんな同じパターン)
キングコング西野がさらっと 「これでダメなら勝てない」みたいなことを言ってたごとく みんなが研究して研究して同じパンチを打ち合ってる中、 普段どおりのネタでいったダイアンが 一昨年のチュートリアルのように負けていった。
ここ2〜3年のM-1はみな 4分というすごく短い時間の中で客を沸点まで持ってかなくてはいけないので 『ベタで分かりやすくテンポがあって勢いで持っていく』 というのがだいたいの勝ちパターンだと思う。
今回も放送後に、何度も何度もくり返し見直して さらに気になったネタを全部台本的に テキストに書き出してみたのだけど トータルテンボス、キングコングなどは まさにM-1流ネタ作りのパターンで 文字数が圧倒的に多くて、ネタはとてもベタ。 (活字にしてしまうと正直あまり面白いとは言いづらい。 ま。漫才だからいいのだけど)
個人的には『シュール』で創造(妄想)させるネタが好きなので そういうコンビの場合、だいたいテンポはとても遅く 言葉数も少なく、間で遊ぶので、こういう舞台ではとても不利な条件。 (これもしかたないけど)
そんな中で、優勝したサンドウィッチマンは 活字にしてみるとトータルテンボスやキングコングなどくらべると 文字数は多少少ないけど、ダイアン、ポイズンなどよりは多く 活字にして読んでもとても面白い。
スローなシュール系ネタと テンポがイイM-1勝ちパターン系のちょうど中間のバランス。
あれ?このバランスはなんかあったなぁ〜と思って 家にあるお笑い映像をいくつか見直してみたのだけど ネタの作り方が『紳助竜介』にとても近い。
紳竜スタイルの直系でいくと矢野兵動のような ボケが一人でドンドンしゃべりまくって 相方は「つっこみ」でなく「分かりやすく噛み砕く」になるのだけど
ルックス的にはコンビの厳く悪そうな方が 一見普通そうな方をすごく一般的な正しい目で注意するという 見た目と中身の逆転パターンで「透かしネタ」を得意としつつも 1つの分派だと思う。
(※気になってサンドウィッチマンで検索してみたら、 『紳助竜介』のビデオで漫才を勉強したと書いてあった。やっぱり!)
4分という短距離走の競技だと 本来だいたいが8〜10分ぐらいある漫才本ネタを削っていくことになるか これ用にゼロから作っていくことになるかの どちらかが多いだろうけど
時代はレッドカーペットや細かくてつたわりづらいモノマネに代表されるように ショートスタイルが中心になりつつあるなか ライブ会場で観るような1ネタ15分ぐらいの じっくりとした番組もみたいこの頃。
M-1、このまま行くとエンタみたくなりそうで恐いなぁー。
(出場者全員がアーネストホーストのK-1だったら面白くないように いろんなスタイルがあってぶつかりあってこその面白さ) (お笑いは大好き過ぎてどうしてもシビアにみてしまいます)
ま。なんだかんだ我がまま言ってるけど すごく面白かったけどね。
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