2021年12月19日(日) |
「『憶』の禍」の反省会 |
タイトル通りに、反省会です。 (つーか、エンピツもブログも、使うの3年ぶりだという事に我ながら引くわ……今後はもっと活用してやろう。予定は未定だけど)
1・時系列
8月31日 小ネタが振ってきたので、読み切り短編として書くことにする。 →後に投稿した「『憶』の禍」の2章になる。 →原民喜の「夏の花」の冒頭を読んでいて思いついたので、墓参りのシーンになる。
9月2日 「『憶』の禍」(短編)を書き始める。
9月9日 純文学風のSFホラー?、世にも奇妙な系で終わる事は確定として、ある程度の説明はどこに入れようかと悩む。 →この頃はまだタイトルに迷っていた。「ラッシュ」とか「誰かの記憶」とか。 →それでもおぼろげに「『憶』の禍」に決まりつつあった。直感大事。
9月12日 オンラインエディタのアカウントをとる。
9月13日 「『憶』の禍」(短編)を書き終える。 →BGMはレフレールの「狂想曲」でした。
9月14日〜20日 「『憶』の禍」(短編)の手直し
9月24日 ピクシブの小説大賞のツイートを初めて見る。テーマ選択で「『憶』の禍」が出せるのではと気づく。 →実は「〈ローズ〉の末裔」も「ハーメルンの黄昏」も出せるのだけど、字数が倍あるし、どうせ出すなら新しく書く作品を出したかったので、最初から断念。 →むしろ「ハーメルンの黄昏」、「〈ローズ〉の末裔」、「『憶』の禍」で、鈴峰SF・記憶と巨大建造物三部作を名乗っても良いぐらいだ(うぬぼれ?)
9月26日 「『憶』の禍」をピクシブ小説大賞用に書き直す為のプロットを作り始める。
10月3日 プロットで用意したサブキャラ二人の事がよくわからない。 →この時のサブキャラ二人は、後のラグとイシュタムになる。
10月7日 知人とのやりとりで、ギブスンの「カウント・ゼロ」に、ブードゥーの神の名前が出てきた事を思い出す。 →ギブスンつながりで、BGMがYMOの「テクノドン」になる →サブキャラの一人の名前がラグ(=レグバ)になる。 →この時点では、ラグが語り部になる予定では無かった。
10月9日 キャラの名前にフギンとムニンを使うことにする。
10月10日〜11月1日 全くの個人的なショックにより、オンラインエディタを無駄にいじったり、登場人物の名前を探して決めたり、ポメラの原稿を貼り付けたりする程度しか出来なくなり、次第になにも手につかなくなる。 無。 →20日を過ぎたあたりで、たまたま連絡してきたnocasterとのやりとりや、「鬼滅の刃」を一気読みするなどして、少しずつ回復するが、創作するまでには至らず。
11月2日 期限が迫ってきたことにより、慣れないオンラインエディタで書き続けることを断念する。執筆環境をポメラに戻す。 →いろいろ試してみた結果、書き損じやらバージョン違い(履歴)やらを全部メモとして保存している自分としては、それらが全部上書きとして消えてしまう事に対する不安や不満、オンライン故の?入力のもっさり感に耐えられなかったのが主な理由。 →とはいえ、プロット作成機能(DLも出来る)や、予定枚数の進捗が%で理解できる機能は良かったので、アイディア整理や仕上げに使うのはありだと思ったり。
11月6日〜11月21日 ひたすら、原稿を書く。 →21日に書き終える(8000字のオーバー) →11月13日の段階で16000字。昔からの執筆速度(超遅筆)に比べれば、自分としてはかなりのハイスピード。
11月23日〜11月28日 文字数を削ったり、調節したりで完成。 急いで投稿。締め切り1時間前まで調整作業。 →8000字オーバーを削るのはかなり大変だった。とくにルビやら固有名詞、各所に挿入していたラグの思考や感想やらを削りまくったり、エピソードを入れ替えたり、苦労して入れた短編部分の純文学的な表現をまるっと削ったり。 →ラグの言動、削る前はジュンジさん風味に適当で余計なことをがんがん言ったりやったりしてるのですが、字数で全部削らざるを得なくなってしまって、普通に言動が軽くて少しマジメぐらいになってしまったのが、残念と言えば残念。
2・反省
・元になる短編が書き終えていたから、余裕があると勘違いしていた。 →あくまで一部分でしかなかったから、本当は余裕なんてほとんどなかった。
・オンラインエディタを導入したことで、どこでもいくらでも書ける=余裕ができると勘違いしていた。 →手直し等はできたけど、まとまった時間がないと書けない自分の感覚を軽視しすぎていた。 →スマホで打ち込むのは、想像以上に苦痛だった。やはり慣れない。スマホにポメラも変換が遅くて、結局最後まで慣れなかった。 →ブラウザで書く時も、変換までがもっさりしていて、どうにも慣れなかった。 →ポメラをメインに使って書いている為、同期させるまで一手間かかる(PCを経由しなければならない)為、前後を間違えて上書きしてしまったミスが発生。バックアップや履歴を保存しておけない事に対する不安が強くなってしまった。
・個人的なショックで一ヶ月近くなにもできなくなるとは思わなかった。 →これは本当の予定外なので、何事も前倒しにとしか言えない。 →この時になぜか勢いで「鬼滅の刃」を選んで一気に読んだのは、本当に運が良かった。下手に明るかったり、暗かったりしたら、まだ動けなかったかもしれない。ほどよく絶望的で希望に満ちていたからこそ、立ち直れたのだと思う。
・印刷してチェックする時間が無かった。 →時間が無かったからできなかったとしか。紙に出さないで投稿したのは、実は初めてなので、未だに誤字脱字の不安がある(それらが紙に出してチェックしても、最後には出てくるものだと理解していたとしても)
以上。
3・その他
基本、タイトロープダンサーな書き方(プロッターとパンツァーの中間)をするタイプなので、短編を書いている時には「(理由もわからず)記憶が延々と混雑していて、己がわからなくなっている人間」ぐらいで書き、応募用に書き換える時には「世界(地獄)から蜘蛛の糸で脱出しようとするエンド」の絵面が念頭にあってのアレでした。 途中経過は箱書きこそありますけど、ほとんどパンツァー故の勢いで書ききってますので、プロッターのような精巧な作品ではないかもしれません。まあ今までの作品のほとんどがそれなんで、それが自分らしさかもしれません。 なんとか細部までプロットを組み立てて書くタイプになりたいと思って試行錯誤している最中なのですが、今回のように速度優先となると、やはり書き慣れた方法、書き癖で書いてしまうのは仕方ないと諦めました。 今後も試行錯誤は続けていく予定ですが。
どんな書き方だったとしても、上手く書けるのが一番ですし。
今回も実に自分らしい作品を書きましたけど、本人はいろんな意味を含めて楽しく書けたので、読んでいただけた上に何か感じていただければ、それだけで幸いです。
公募に応募するという目的を達成するのが最優先となってしまった今回ですが、あまりにも自分の活動記録と反省する点が多かったので記録しておこうと思って書き出しておきました。
とりとめのない記録ですが、今回はここまで。
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