suzu3neの雲収集家な日々

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2011年03月09日(水) 10周年企画「案君・潔秘」終了です。

そんなわけで。


十周年記念読み切り「案君・潔秘」完結しました。


予告通りに連続更新して完結したのは、今回が初めてですね。


「あれで完結か」とお叱りがあれば、「続きがあるかもしれません」としか言えませんけど。
とりあえず、今すぐはイメージが固まらないので勘弁してくださいとしか言えません。すんません。


タイトルは見ての通り、「安珍清姫」からです。

「暗君(実は名君?)と、野望を秘めてる家臣の話」

「暗君→案君」

「姫→秘め」

「清」が思いつかなくて「清い→清潔→潔」。

 祖父の吏沿扇についてはすでに設定があったので、その孫ならばと「吏潔扇」と主人公の名前が決まって確定。


ちなみに鴻君は「大きな鳥」のイメージで。大鵬の鵬という字より、鴻の字が気に入ったのでこちらを採用。
潔と同じ、さんずいも入ってますし。


アジカンの「24時」をエンディングテーマのつもりで書き出して、途中の戦闘等は再生YMOの「nanga def?」をヘビロテしながら校正してました。







「24時」はホント、何度も行き詰まる度に救いになりました。








24時の歌詞



この曲がなかったら、ここまできちんとイメージが作れなかったと思います。特に、鴻君と潔扇を取り巻くキャラクターたちについては。


単純計算で348枚の作品になりました。


……こんなに増えるとは思わなかった……orz


以前にも書きましたが、元々この作品は、とある企画に出そうと思って書いた作品です。
 なので、少々一部に偏った愛情やら描写やらあるような気もしますが、気のせいではありません(笑)
 それと、初めての中華風作品だったり、初めての集団戦闘だったり、わざと妙なルールを作って描写したりしてるもんですから、純粋に中華風だと思って読むと「?」になることうけあいと、先にお断りしておきます。

今更ですけど。



さて。
一応の完結なので、ちみっとお話の中身をばネタバレ気味に語ってみようかと。


まず、なぜ「案君・潔秘」でページを作らなかったか。
先にも書きましたが、企画用に考えたお話なモンですから。
これは、この作品を「消えていく街」のページに置いたことにも関係してますが、主人公・吏潔扇の祖父である吏沿扇は、「フラミンゴの話」の中で名前が出てきてるんです。
 船長が羽根を売るルートとして考えてた相手の一人、「クルザ州のリ・ソイ・ファン」ですね。
(読み方がチャンポンなのはあの世界の事情ってことで)
つまり「来琉坐州の吏沿扇」ってことですね。六十州の最南西にある州のはずです。

それと、もう一つ。
「街」の中で、マーサがライルの事について語っている時に出てくる名前です。「東国一の義賊になるファン・ライジ」。
「シラトスの岩落とし」を阻止した三人は、(公式では)ライル・カイデン、トゥラスト一世、ファン・ライジとなっているんですが、この「ファン・ライジ」が「扇雷児」、吏沿扇の集団「扇雷児党」の由来です。
更にいえば、沿扇の幼少時のあだ名が扇雷児なんですね。

「シラトスの岩落とし」は船長とトレイル君が初めて出会う大事なエピソードなので、いつかはちゃんと書こうと思ってるんですが、その前に、ライルとトゥラスト一世と吏沿扇がどうして出会って、どうして手を組んだのかというエピソードがあるわけです。
なので、吏沿扇はライルたちとつながりのある大陸教会から協力を得ているし、つながりが切れていないのですよ。

更に言えば、この三人の因縁はMBにも続いているのですが……それをきちんと理解してるのは、八雲とギルぐらいじゃないでしょうかね? ま、後々書きますが。


……相変わらず、「いつか書きます」ばかりで申し訳ありません……orz


(おまけに、話が脱線してるし)


そんなんで、潔扇はものすごく由緒ある血筋な上で、軍師として作られた人物なわけです。
鴻君は歴史に名を残すことが決定してますが、潔扇の場合は……まだまだ秘密ってことで。

そんな諸事情をふまえて、「街」のページに置いた方が「アレ?」と思っていただける方が増えるんじゃないかというちっちゃな期待で、あそこに置きました。
……全部読んでる人がいるとは思ってませんが……orz


さて。
書きたいことを書いてない事に愕然としながら、気を取り直して。



本文を書きながら思ってたこと。

鴻君の潔扇先生大好きぶりにびっくり。

いや、因縁があったわけだけど、それにしても大好きだよなぁ。意味不明なぐらいに。
強いて言うなら、自分を利用しようと近づいてきた最初の人間だから、うれしかった&興味があるのかもしれない。
というか、そうでも解釈しないとあの人、セクシャル的に(以下略)

……っていうか、最終的に鴻君側の将軍って、紫炎も含めて「鴻君ファンクラブ」状態になってるんだよなぁ……orz
紫炎は潔扇から乗り換えてるようにしか見えないし(少なくとも、自分的には)
雷姫も含めて四角関係か?
いや、それは私が書けないので、勘弁してください……orz(自己解決)

雷姫については、鴻君の西方生活を書いてみたいとおもってるので、その時の主人公になるかな? 少しだけ書いてはみたんですが、まだピンときてないので、期待しないでください(苦笑)

彫紫炎と潔扇の山房時代は、ちと興味があるけど、書きこなせるか不安だったり。
だって、間違いなく学園ラブコメでしょ?
……書ける自信が全くないです……orz

むしろ、蔭白師の魔術師修行の方がまだわかるし。
師匠だってもう決めました。砂漠の宗教家にして天文学者であるユガリ・スースーエンラです。アキの弟子の一人で、〈十二師〉の一人ですね。ライルにちゃんと食べろと言ったり、カノンにクリスマスのプレゼントを贈ったり、船長に「隅から墨から読んでる」とか言われてた人です。
ま、こちらも思いつきなので、期待しないでください(苦笑)


少しだけ心残りなのは、傳将軍以下、盛氏軍の内部崩壊をきちんと書けなかったことかな?
ずっと潔扇の視点を中心に書こうと心に決めていたから、紫炎がどうして苦しい立場になってしまったのか、崩壊の手順とか、結局あれだけの軍勢が逃走するしかなくなった経緯が薄かったなぁと。
ここは反省したいなぁ。
精進します。



そんなんで、十周年企画も一応終了です。


次回の予定は……。

とりあえず、某企画にグラグラしてるので、そちらをチマチマ考えてみようと思ってます。
それと、以前の更新予告で「『街』を更新します」と宣言して置いてRTXを更新したりしてるので……。


どっちがいいですかね?


まあ、某企画について確認してから、更新できそうなものから更新しますからと曖昧に言っておきます。


相変わらずだらだらですが、とりあえず、こんな感じで。

それではまた。


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