suzu3neの雲収集家な日々

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2005年01月23日(日) 僕の手は。

僕の手はどこに伸びているのだろう?
この手は誰に見えているのだろう?
僕にさえ見えないこの手に、誰が触れてくれるだろうか?
僕は手を伸ばす。
貴方に向かって伸ばす。
貴方はそっぽを向いたまま、僕の知らない誰かと話す。
僕は手を伸ばす。
僕を見ているあの子の頬に。
笑ったあの子は彼方の鳥に手を振っていた。
僕は手を伸ばす。
明後日の光に照らされる幻覚は、僕だけのもの。
僕は手を伸ばす。
伸ばす。
すり抜けるものばかりでも、僕はこの手に触れようとしたものを覚えている。
僕は手を見る。
手を見る。
僕にさえ見えないこの手に、誰が触れられよう?
この手は誰に見えているのだろう?
僕の手はどこに伸びているのだろう?

僕は手を作る。
僕の手を作る。
今は輪郭しかないけれど、誰かが気づいていると知っている。
僕は手を作る。
僕の手は僕の手を取る。
そしてこのワルツの彼方に君を見つける。
もしかしたら、もう見つけてしまったのかもしれない。
僕には手が見えないからわからないけれど。
君の為にもいつか必ず、僕は僕の手を作りあげる。
作り損ねたすべての手を、僕はみんな覚えているから大丈夫。

みんな覚えているから大丈夫。


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