2003年09月09日(火) |
9/9について語る日。 |
某国の建国記念日だったんですね……つい最近まで知りませんでした(汗)
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ご注意ください。 今日の日記は、自分語りが多すぎです。 ぶっちゃけ、自分の書いた作品を語ってます。 そして少し長いです。 おまけに気の利いた事は何もいってません。
それらをご了承ください。
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うちの作品の貴重な短編である「September 9」。 このタイトルにあやかって、毎年何かやろうかと考えては実行しそびれています(苦笑) それで、今年はちょいと、この作品について語ってみようかとおもいます。 ただの自己満足ですが。
この日記の前の方(2002年02月10日(日) なぜ「September 9」なんだろう? )にあるんですが。 話を書いたのは、一周年記念――つまり、2月のことでした。 その頃の日記にもありますが、きっかけは課題の英文プリントにあったスペリングでして。散々語ってますが、カーネル・サンダースの誕生日なんですよね……。 ただ、なんとなく響きやら何やらが琴線に触れてしまって。 「レポート書かなきゃならないのに、何やってんだろう?」と思いつつも、あれやこれやと考えたのを思い出します。
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この先はネタバレに限りなく近いです。 未読でネタバレの嫌いな方は、以下の文を読まないでくださいね。
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まず、タイトルが決まっているので、これが何を指すのか考えました。 ・日付のまんまでは面白くないので(せめて記念日ぐらいにして) ・地名(ポイント2,3みたいなノリ?) ・機械や人の名前とか(スプートニク2みたいな?) そんなのを考えて。 一つだけ決めていたのは「オカルトファンタジーにはしない!」という事でした。 なんでその時、そう頑なに決意していたのか思い出せないんですが……確か、FT作品を短編で書くには、設定の描写やら何やらで枚数がかさんでしまう=UP予定日の2/14に間に合わない!と思ったからじゃなかったかと思います。
それがなんで「石」になったのかは、おいおいわかると思うんですが。 正確に言えば、最初は「クローニング・ゲート」をも含めてのネーミングだったんですよ。セプテンバー・ナインという現象の一部を言いやすくする為に、あの世界の人に名づけられたのが漆黒の空=クローニング・ゲートというつもりで書いていて。 まあ結局、書いていて別々の言葉になってしまったんですが。 この辺は歴史や風俗(エロにあらず)と一緒ですね(笑)
そこから最初に思いついたのは壁でした。 男女の「相手が見えてるのに、触れたいのに触れられない」「一人ぼっちのもどかしさ」、そんな壁をイメージした覚えがあります。 そのネガティブ発想から、次に展開しようとした時――いきなりつまづいたんですね。背景が想像できなかったんです。漆黒。
私の中で「黒」そして「隔絶」、「孤独」とくれば、「宇宙」です(笑)
唐突ですが。 私の大好きな曲のプロモーションビデオで、イントロに流れ星が走るものがあるんです。「彼方からのメッセージ」をイメージした映像なんですが。 このイメージと「/」がかぶりました。
そして、そこからやっと出て来たのが、星空を見上げてる男のイメージです。 何もない、ただ広いだけの土地で場所で、満天の星空を眺めてるイメージ。 私的クライマックスのBGMも決定。「惑星の上のフール」でした(笑)
実はこの時まで、主人公が男か女かも決めてませんでした(汗) そして、このイメージから男性が誰なのかも決定――しかけました。 ここだけの話、最初はMBの光矢のイメージだったんですよ。身内にはわかっていただけると思うんですが(苦笑)
そこでヒロインの問題が出てきて。 実はその頃ふぢいさまのリクエストで「メイドさんの小説!」というお題をいただいてまして。
ヒロインはメイドだ!
……そう思ったんです。リクも解消できて一石二鳥って……(汗)
そうなると光矢じゃ……ねぇ? 光矢は絶対、メイドさんなんて雇わないじゃないですか。人間不信だし(涙)
「大体、新庄婦人がいるしメイド雇う必要性ないじゃん――って、新庄婦人、若い頃は(以下略)」
↑これが高篠パパ登場決定の瞬間でございます。 新庄婦人がメイドさんだったから出てきたんですね、この人(苦笑)
単純でボンボンで騙されやすくて間抜けで、でも一生懸命だった高篠パパこと晃さん――という設定がMBを書き始めた段階であったので、その線に沿って書こうと。
でも書き始めたら、新庄婦人がメイドだったという設定には無理があると思い始めて。結局秘書にしてしまったんですよ。 本末転倒……。
あとはただの流れでして。 どうやってあの一連の流れが思いついたかは、よく覚えてません。
なので、流れの中に出てきた「中世の医者」の名前は、きちんと固有名詞をだそうかどうか迷いました。 結局書きましたけどね。あそこで名前がないのは、やっぱり不自然じゃないかと思って。
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……「セプテンバー・ナインを読んだ」且つ「MB以外の作品を読んでる」という稀有な方がどれだけいるかわかりませんが……。
あの「名付け親である中世の医者」と「開かずの間のヤブ医者」は同一人物という裏設定(以下略)
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書き上げた後、そのころずっと登録しようかと迷っていたカオパラさんに、書いた勢いそのままで登録させていただきました。 この作品を書かなければ、未だに登録していなかったかもしれません……(一利用者としてはよく行ってたんですが) 小心者は自分がよく使う場所ほど、評判がいい場所ほど、気後れして登録しそびれてしまうもんです……大きなきっかけが無い限りは(遠い目)
これがきっかけで、ジャンル内のちょっとした騒ぎやら何やらに気づくようになったのも、今となっては不思議な縁だと思います。
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まあ、この作品についてはいろいろありまして。 またタイミングも悪かったんですよ。いろんな意味で。
他にも語れるエピソードはあるんですが……続きはまた来年のこの日にでも。 覚えていたら、ですが(笑)
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