「サイレント○ビウス」という漫画で、私の好きなエピソードの一つに、情報を集め続けるプログラムの話があって。 うろ覚えですみませんが「なぜ情報を集めるのか?」という問い掛けに「なぜ? 集めるよう命じられたから集め続けているんだ」というようなやり取りがありました。そいつは命じられたまま、200年?の間、ずっと情報を集め続けていたんですね、おそらく無差別に。主人がいなくなっても。
「クラウドコレクター」という名のページを持っていながら、私は何のコレクターでもないワケでして(集めている物はあっても、レアアイテムを高額で買い取るほどの根性はないのです……) 本物のコレクターの精神状態はわからないんですね。彼らの精神力や体力はちとうらやましいんですが。
それを考えると私は、元々物欲があまり爆発しないタイプらしいですね。「欲しい!」と叫んでいても、実際購入するのは大分後になってから、そのまま購入しないという事も多々あります。 ……その分、最近は食費(酒代)に消えてるような……(汗)
そんな私が基本的に何を集めているかというと――結局、物語という名の情報なんですよね。 神話、民俗学、メディア論、音楽論……苦手なのは政治学と経済学ぐらいで(苦笑) ある意味なんでもOK、なんの話でも好きなんですね。 いろんな人のしてきた事を、素敵な事でもバカな事でも知りたいと思うわけです。
ちょっと話はそれますが……私は基本的にユング派には懐疑的なんですが、ユングの提唱する元型論という考え方が大好きなんですよ。 全ての物語に共通イメージを探し出し、それが共通無意識の現われとしている、人の意識の下の無意識が繋がってる……それはさすがに学問としては「?」ですが、物語論としては大好きですね。うん、ちょっと突っ走ってる感じが(笑) お話を知る事が好きな私としては、知れば知るほど、記号や役割、機能論の話がたまらなく楽しくなるわけですよ。 そして様々な話を知れば知るほど、人の中にある普遍性というものを考えてみる事もたまにはあるわけですよ。ほんとーにたまにですけど。 ええ、酒の席とかで(笑)
で。 集めた知識を何に使うかというと 使い道が基本的にない(苦笑)
まあ、ほとんどのコレクターが一種自己満足でコレクションを集めているのだろうと思われるので、そう悲観するような事ではないのかもしれませんが……もしかしたら、私がモノカキしてるのは、そうやって貯まったナニカを誰かに見せたいだけなのかも……そんな風にも思ったりして。 しかも情報をうまく活かせなかったりしてるし(苦笑) 正に自己満足なモノカキ活動を続けてます。よくないよくない。
なのに最近、どうも「情報を集めるプログラム」のみが先行してて、モノカキさんすらできない。 集める情報も、仕事と関係ない事ばかりの情報で、役に立たない(苦笑) 今の私は、「集めるプログラム」のインターフェイス状態ですよ。それ以上それ以下の行動はしていないような気がします。困ったもんだ。 なんの為に情報を集めてるんだろ?(悩) この情報を、私は何の為に集めているのか? うーん、これもやっぱり自己満足なのかな。クリックしてるだけで作業してるような”気分”にはなれますからね。何かをしている気分になりたいだけなのか、それとも無意識にナニカを知りたいと思ってるのか……でもナニを?(苦笑) 気分はRTXに出てくる木伏さん状態ですよ。あの人は狂言回しとしての性格付けが成されてるはずなんですが……じゃあ私はなんだよ(笑)
まあそんなんで、最近こんなダメニンゲンな日々をおくってるわけです。 今集めてる雲みたいな情報が、いつか誰かの役にたてるような形で昇華できれば最高なんですけどね……。
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