53 晴れた日に |
気持ちよく晴れて雲がきれいな日は、よく空を眺めている。ちょっと風が強いと、雲がちょっとの時間でくるくると姿を変えるから、見ていて飽きない。雲のことを綿菓子みたいだなんて誰が言ったんだろう?よく言ったものだ。まさしくその通り!その他の表現を探すことはむずかしい。中学のころ、マラソンがきつくてきつくて、ほんと嫌だった。誰かが足下ではなく遠くを見ながら走るといいと教えてくれた。それから俺は空を見ながら走ることにした。すると不思議なことにあまり苦しくなくなったんだ。 うちから学校へ原付で行く道の途中に、すばらしい夕日が見られるポイントがある。一時期カラオケのバイトで吉祥寺に行くので、夕方4時ごろ、よくそこを通っていた。これはもう素晴らしかった!どんな名のある画家でも、日ごとに移り変わるあの夕日に勝る絵を描くことはできないだろうな。どんなに語彙が豊富で文章力に長けたライターでも、こんなにも打ちのめされた空に描かれた絵を、言葉で表現することは不可能だろうな。 よく晴れた日は空を見上げるといい。
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2003年06月26日(木)
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