30 雨の日の喜び |
もうすぐ6月になって、台風が吹き荒れるね。少年時代、雨が大好きだった。今はもう全然なんだけど、小学校がピークかな?雨が降るとうれしかったんだ。そりゃ遠足とか運動会にとっちゃ天敵で、嫌いだったけど、普段の生活の中ではなんかあの雨降りの景色がよかったんだ。授業中にものすごい雨が降ったり、時には台風なんてことになると、なんか閉じ込められている面白さみたいのがあるんだよね。台風だとほんと帰れなかったりして、でも小学生なんて特にあわてて帰らなきゃならない理由なんてないし、習い事にいかなくていい理由にもなるから、うれしかった。そんなイメージがあるから、ただ雨が降っているだけでも、「閉じ込められている感」が感じられて、その狭い空間をクラスの友達と共有できてるよろこびみたいのがあった。あと、雨に濡れて帰るのも大好きだったな。ランドセルの中の教科書なんかぐにゃぐにゃになるんだけど、そんなのはおかまいなしでさ。 最近は雨が降ると憂鬱な感じがして、だめだ。それでもその頃感じた喜びを思い出せば、まだ今の自分にも雨に対して喜びを見出せはするんだけど、そうでもしないとやってけない。ただ雨が降ってるだけでうれしかったんだな〜。すごいよね。
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2003年05月30日(金)
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