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1948年7月8日、女優のキム・ダービーが生まれました。
いちご白書 The Strawberry Statement 1970年アメリカ スチュワート・ハグマン監督
清々しい曲調の“サークル・ゲーム”、 俯瞰で見おろすボート部の練習風景、 タイトルはキュート、幕開けさわやか〜なこの作品は、 1968年、米国コロンビア大学で実際に巻き起こった 学園闘争に材をとった映画です。 この原作を著したジェームズ・クーネン自身も、 学生組織のchairman役で出演していました。
活動家に言わせれば「体制側」であるボート部員で、 その実、単なるノンポリの サイモン(ブルース・デヴィソン)は、 「ちょっとトレンドだし、ヨサげ♪」くらいの軽い気持ちで (ここまでアホではありませんが↑) 学園闘争に参加し、学長室に立てこもりますが、 そこで、リンダ(キム・ダービー)という かわいい女子学生を見初めます。 彼女はフェミニスト活動家で、実は彼氏もいますが、 サイモンのことを憎からず思い始めます。
ボート部員としての「体制側の学生」の生活と、 ボート部の仲間とのケンカで負ったけがを、 「警官にやられたのか?」と勝手に勘違いして 怒りをあらわにする活動家たちとの交流の狭間で、 サイモンの中で「何か」が目覚めます。 平和を願う人間が腐った警官に殴られてる、 こんな社会はおかしい!
この映画のモチーフになっている学園闘争の年、 1968年にまさに生まれた私は、 この時代の空気を全く知りません。 私にとっては単なる歴史のヒトコマでしかないのですが、 怒れる若者の普遍的な姿は、無理なく理解できました。 クライマックスの衝撃も語り種の、 青春映画のある種の傑作といえましょう。
「いちご白書」のいちごについては、 作中、説明がされていました。 「学生たちの主張は、 「僕らは赤い苺が好き」 と言うのと変わらない戯言だ」と、 そういう趣旨のことを、大学学長が言ったんだそうです。 赤(アカ)はもちろん、共産主義の暗示でしょうが ふ〜〜ん。 でも、おかげで こんなに印象的なタイトルになってしまった皮肉って……。
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