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祝・俳優イーサン・エンブリー25歳!(1978年6月13日生まれ)も兼ね、 本日公開の、彼の出演作を御紹介します。
メラニーは行く! Sweet Home Alabama 2002年アメリカ アンディ・テナント監督
若くて魅力的な新進デザイナー、メラニー・カーマイケル (リーズ・ウィザースプーン)の恋人は、 ニューヨーク市長ケイト (キャンディス・バーゲン)を母に持つ ハンサムで優しいなお坊っちゃま アンドリュー(パトリック・デンプシー)です。 夜の“ティファニー”店舗を借り切った気障なプロポーズに OKした彼女でしたが、 実は故郷アラバマの町に、離婚の成立していない夫 ジェイク(ジョッシュ・ルーカス)を残し、 単身ニューヨークに出てきたという身でした。 過去を切り捨て、必死にはい上がった彼女は、 経歴をかなり虚飾で固めていて、 カーマイケルという姓も、実は地元の名家のものを “拝借”したというのが本当のところでした。 メラニーは、何とか離婚の書類にサインをもらうため、 7年ぶりに帰郷します。
地元では有名な爆弾娘だったメラニーは、 久々の帰郷で都会風を吹かせ、顰蹙を買ったりもしますが、 なぜか不思議な心の安らぎを覚え、 見限ったはずの夫の意外な一面を見るところとなります。
一方アンドリューは、メラニーに不意打ちで会いにいき、 彼女の嘘で固めた経歴を知り、失望しますが、 やはり彼女への思いを捨て難く、改めてプロポーズします。 また、メラニーの希望を入れて、 結婚式を田舎で行うことになります。 もともとメラニーを気に入っていなかったケイトも しぶしぶ承諾し、 着々と結婚の準備は進められるのですが……。
何というかまあ、“いいとこどり女”の物語です。 ファッション界でのし上がるため、 努力も惜しまなかったのでしょうが、 なぜにこの娘ばかり、こんなイケメンたちに愛されるの?と 嫉妬さえ覚えるほどに、 フィアンセも夫(元夫、というべきか)も、 すこぶるつきのいい男です。 その元夫、ジェイクを演じたジョッシュ・ルーカスは、 『ビューティフル・マインド』で ラッセル・クロウの嫌みなライバルを演じていましたが、 この作品では、南部訛りバリバリで、 おおらかで気のいい男を好演していました。 (なぜそんな人を捨ててNYに出たのか、 その理由は、作品を見てのお楽しみです)
ジェイクとメラニーは幼なじみで、お互いが初恋の相手です。 冒頭で、短いながら 2人の幼少時代のシークエンスが見られますが、 メラニーの少女時代を演じたのは、 『I am Sam』の天才子役ダコタ・ファニングです。 これがまた、ぞっとするほど色っぽいのでした。
本日のトピックスであるイーサン・エンブリーは、 彼女が偽名として使う“カーマイケル家”のお坊っちゃまで、 メラニーとは気の合う幼なじみという設定でした。 ケイトのさしがねで、田舎に取材に来たNYポストの記者が、 カーマイケルの屋敷をメラニーの実家と勘違いしたとき、 とっさの機転で難を救うという一幕もありました。
粗や難点はないではありませんが、 温かくでラブリーな映画でした。 御当地ソングとして多用される“Sweet Home Alabama”は、 映画の原題でもありますが、聞き物です。
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