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2002年09月15日(日) 映画よろず屋週報 Vol23「回想が重要な映画」

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特集「回想が重要な映画」

9月15日は「敬老の日」です。
もともとは「年寄りの日」だったものが改称されたといいますが、
年寄りって、そんなに酷い言葉かなあと思わないでもありません。

それは、ともかく。
映画では、老人が若い頃を回想するシーンが登場するものは
たくさんあります。
老人、とも限らないのですが、
あんまり5歳の子供が3歳の頃を回想するシーンというのは
見たことがありませんし、
やはり、長い人生経験の中で、
意識しなくても脳内タイムトリップできてしまうというのが
映画的には絵になっていいのだと思いますし、
どんな人のどんな人生にも、ドラマがあるのだということが
よくわかります。

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グリーンマイル The Green Mile
1999年アメリカ フランク・ダラボン監督

実は、本日のキーワードを「回想」にしようと思ったのは、
昨晩、この映画をテレビ放映していたことが影響しています。
世界大恐慌の頃、刑務所の看守を務めていた男が、
アステア&ロジャースの古い古い映画『トップハット』を見て、
「何か」を思い出し…というようなシーンがありました。

トト・ザ・ヒーロー Toto Le Heros
1991年ドイツ=フランス=ベルギー 
ジャコ・ヴァン・ドルマル監督

愛する父の死、ちょっとアブない感情を抱いていた姉のこと、
主人公トマの人生の負の部分すべてにかかわっているような
隣家のアルフレッドへの復讐心は、
老人ホームに入ってからも持続していました…
J.V.ドルマル監督作品なら、
絶対『八日目』よりこっちを推します!

ラストエンペラー The Last Emperor
1987年イタリア=イギリス=中国
ベルナルド・ベルトルッチ監督

中国・清王朝最後の皇帝で、愛新覚羅溥儀の、
利用されるだけ利用されたような、華麗にして空しい人生を
映像美と、意外なほど親しみの持てる視点で描いた、
いろいろ批判はあれど、やはり「傑作」と言いたい1本でした。
溥儀を演じたのはジョン・ローン
当時はある種のアイドルとなりました。

タイタニック Titanic
1997年アメリカ ジェームズ・キャメロン監督

もしもトレジャーハンターが、
タイタニックのお宝を引き揚げようとしていなかったら、
そして、それがテレビで報じられなかったら、
また、それを超高齢のローズ(グロリア・スチュワート)が
見ていなかったら、この映画はありませんでした。
創作とはいえ、導入部からしてドラマチックでした。

フライド・グリーン・トマト Fried Green Tomatoes
1991年アメリカ ジョン・アブネット監督

中年女性エブリン(キャシー・ベイツ)は、
親戚の見舞いのため訪れた老人ホームで、
親戚のニニー(ジェシカ・タンディ)という老婦人と知り合い、
彼女が話す大昔の2人の女性の友情物語に引き込まれました。

チャーリング・クロス街84番地
84 Charing Cross Road

1986年イギリス=アメリカ デビッド・ジョーンズ監督
ニューヨーク在住の初老の作家
ヘレン・ハンフ(アン・バンクロフト)は、
憧れのロンドンへ向かう飛行機の中で隣り合った男性に、
「お仕事で行かれるのですか?」と尋ねられ、
「未完のね」と答えます。
さて、彼女が20年かかって完遂したかった「仕事」とは…?

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ビデオ&DVDリリース情報

9/20                                  
モンスターズ・インク       
2001年アメリカ 
ピーター・ドクター/リー・アンクリッチ/デビッド・シルバーマン監督

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