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2002年05月06日(月) |
マンハッタン・ラブ 女と男のいい関係 |
1626年5月6日、オランダ・西インド会社がマンハッタン島を買収し、 自国の都市名をとって「ニューアムステルダム」と命名しました。 後のニューヨークですね。
ニューヨークが舞台の映画となると、 このコーナーでの特集どころか、サイト1つつくれるくらいありますが、 「より穴を狙う」ユリノキとしては、こちらの映画なんかいいかなあと……
マンハッタン・ラブ 女と男のいい関係 Married To It 1991年アメリカ アーサー・ヒラー監督
ニューヨークに住む、 タイプの違う3組のカップル(夫婦)の交流を描く、 ちょっと拾い物のコミカルなお話でした。 (邦題はちょっと見当違いですが、原題はあっさりし過ぎ)
田舎からニューヨークに越してきた新婚カップルは、 夫チャックが証券マン(ロバート・ショーン・レナード)、 妻ニーナが精神分析医(メーリー・スチュワート・マスターソン)で、 まだまだ初々しい関係です。
2人の息子をがさつに、しかしたくましく育てる おもろい夫婦ジョンとアイリス(ボー・ブリッジズとストッカード・チャニング)は、 騒々しいけれど、何となく憎めない感じ。
年頃の女の子を連れて、 お高い美女クレア(シビル・シェパード)と再婚した ちょっと影の薄い男レオ(ロン・シルヴァー)。 この2人は、何だかちぐはぐな感じがします。
ひょんなことで知り合い、 子供が学校の同級だっただの、 カウンセラーとして学校に出入りするようになっただの、 誰の女房はアイディアの固まりで頼れるだの、 誰それのドレスを借りて着ると、 お前も馬子にも衣装で美人に見えるだの、 誰々のダンナさんは、アンタと違って知的だわ〜だのと、 それぞれの夫婦間で、ヤキモチを焼き合ったり、支え合ったりして、 無理なく大団円に持ち込むという、他愛もない話なのですが、 独特の安定感があり、何より好感が持てるお話でした。 (大きな事件といえば、証券マンのチャックが 背任事件に巻き込まれるくらい)
例えばですね、このキャストを、 もう少し派手に置き換えてごらんください。
若い新婚カップルが、ブラッド・ピットとジュリア・ロバーツ、 おもろい夫婦がメル・ギブソンとミシェール・ファイファー、 再婚カップルが、ケヴィン・スペイシーとシャロン・ストーン…
私など、こうして架空のキャストを書いただけで、お腹いっぱいです。
この映画の魅力は、 「地味なキャストのアンサンブル」にもあった気がします。 殊に、「ど〜せアタシは不細工よ」とぶーたれる チャニング女史がすてきでした。 可憐なマスターソンが、彼女を褒める夫にヤキモチを焼くシーンも 妙な説得力を持っていましたし。
ビデオショップで結構見つかりやすいと思いますし、 BSでの放映実績もあるようですので、 この手のお話が嫌いではないという方には、 機会があったらごらんになることを勧めます。
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