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4月25日は、アル・パチーノの誕生日です(1940年)。 去年は『ディアボロス』などという際物を (嫌いじゃないので)選びましたが、 やはりことしはひとつ、正統派で参りましょう。
ゴッドファーザーThe Godfather 1972年アメリカ フランシスF.コッポラ監督
この映画の主人公 ドン・ビトー・コルレオーネ(マーロン・ブランドー)の 三男マイケルを演じた当時、 パチーノの大将はまだ無名に近い存在だったといいます。 (もともとはウォーレン・ベイティにオファーされた役だったと、 最近になって知りました) とはいえ、既に舞台では鳴らしていたこともあり、 その堂々たる二枚目ぶりは、なかなかのものでした。
コルレオーネ一家といえば、いわゆる「筋の人」たちです。 イタリア移民たちは、彼に絶大な尊敬と信頼を寄せ、 ビトー・コルレオーネに何かと頼みごとをしてくるのでした。 マイケルは、やたら血の気の多い長男(ジェームズ・カーン)、 でき損ないの次男(故ジョン・カザール)とは違い、 三男ながら、最もビトーの後継者にふさわしい人物に見えましたが、 インテリで、戦争の英雄でもあった彼は、 父を尊敬しつつも、後を継ぐ気は全くありませんでした。
けれども、抗争に巻き込まれるのを避けて疎開したシチリア島での 美しい娘との電撃結婚や、悲しい別れなどを経て、 結局はアメリカへ戻って、 聡明な女性ケイ(ダイアン・キートン)を 妻にめとり、父の後を継ぐことになるのですが…
「感動」というよりは、「衝撃」と「含み」を帯びた終盤のシーンが 忘れられないうちに、2年後、「Part2」がつくられました。 この続編は、ビトーがイタリアからアメリカに渡ってきた 少年時代にさかのぼり、その青年期をロバート・デ・ニーロが、 まるでマーロン・ブランドーが乗り移ったかのような完璧な演技で 見せてくれました。
ところで、ファミリーを大事にするイタリア系らしく? 身内を映画に起用することの多いコッポラですが、 こちらと「Part2」で、実妹のタリア・シャイアが コルレオーネのひとり娘コニーを演じています。 ただ、個人的には、「花を添えた」というにはちょっとナンだし、 演技もそう印象に残るものではなかったので、 いかにも縁故採用的な感じはしたのですが、 終盤、あることでマイケルに食ってかかるシーンなどは、 激情のイタリア女という感じがよく出ていました。
そうそう、これも最近知ったのですが、 この映画に関しては、どう考えても「イタリア系マ○○ア」を描いた 物語でありながら、上映に際して圧力がかかるのをおそれたこともあり、 映画の中でも、そしてパブリシティでも、 「この○フィ○」という言葉は、1度も登場しなかったそうです。 なので、私も(伏せ字になってない)伏せ字にしてみました。
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