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1996年2月2日、ダンスでも有名なアメリカの俳優、 ジーン・ケリーが亡くなりました(享年83歳)。 去年8月23日、彼の誕生日に当たる日の定期便では、 『踊る大紐育』を取り上げさせていただいたので、 本日はこちらをどうぞ。
雨に唄えば Singin' in the Rain 1952年アメリカ スタンリー・ドーネン/ジーン・ケリー共同監督
映画がサイレントからトーキーへと変遷する時代の ハリウッドの内幕物語を、 軽妙なミュージカル仕立てにした傑作です。
G.ケリーが演じた映画スター、ドンは、 美人だけれどダミ声の女優(つまりトーキー向きではない)で 性格の悪いリーナという恋人に愛想を尽かしていたとき、 コーラスガールの1人、 キャシー(デビー・レイノルズ)と出会いました。
キャシーに映画の現状についてマンネリを指摘され、 ドンは、彼女と、親友と3人で知恵を出し、 (役名が思い出せないのですが、ドナルド・オコナーが演じました) 映画の新時代にふさわしいアイディアを出すのでした。 話し合いに熱中する余り、 夜を徹していたことに気づかなかった3人が歌う “Good Morning”は、実に清々しい歌でした。
キャシーとお互い憎からず思い合うドンですが、 リーナの身勝手な要求のせいで、キャシーを怒らせ、 せっかくうまくいきかけた仲に亀裂が生じて……
テーマ曲“Singin' in the Rain”と、 それに合わせてG.ケリーが踊るシーンは余りにも有名ですが、 ドナルド・オコナーのコミカルにして鮮やかな“壁のぼり”にも ぜひとも御注目くださいませ。 (余談ですが、『フル・モンティ』の中でも、リズム音痴の男が、 ドナルド・オコナーを気取って壁を歩こうとするシーンが登場しました)
また、意外と間違いやすいので、お節介ながら一言。 邦題「雨にぬれても“Raindrops Keep Falling on My Head”」は、 この映画ではなく、ジョージ・ロイ・ヒル監督の 『明日に向かって撃て!Butch Cassidy and the Sundance Kid』の 主題歌です。 (余計なことを言って、余計に混乱させてしまったら、 申し訳ございません〜)
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