Dailymovie
DiaryINDEXpastwill


2002年01月24日(木) マーティ

1月24日は、どちらかというと戦争映画などの悪役でおなじみの
アーネスト・ボーグナインの誕生日です(1918年)。

…ですが、私はこの人の作品を1本しか見ておらず、
それがとてもハートウォーミングな市井劇で好みだったので、
それを御紹介させていただくことにしました。

マーティ Marty
1955年アメリカ デルバート・マン監督


マーティとは、母親と2人暮らしの主人公の名前で、
このタイトルロールをE.ボーグナインが演じていました。
「不細工(というか無骨で粗削り)な顔でハートは上等」な彼は、
理想の女性と出会うことを願っていました。
母親も、もてない息子の浮いた話を期待するものの、
マーティがダンスホールで知り合った教師クララ(ベッツィ・ブレア)と
いいムードになると、母親は彼女が職業婦人なのが気に入らず、
どうもうまくいきません。

映画としては非常に地味なのですが、しっかりできています。
よくよく見ると、本当にマーティはいい奴なのか?
少々あやしい部分もあります。
こう言ってはナンですが、自分の顔を棚に上げて人並みに面食いで、
清楚で十分魅力的なクララにすら、ちょっと文句があったりして…
でも、そんな欠点もうそ偽りなく描いているところが魅力でもあります。

「人間は顔じゃなくて性格が大切」だということが、
この映画を紹介されるときには強調されがちなんですけど、
実際、我が身に置き換えたら、
性格や人間性のよさは最低条件でしかなく、
顔は、不細工とか美形というよりは、
「好み」「好きになれる」ということの方が大切ではないでしょうか。

私は、ここで言うと血を見そうなので明言は避けますが、
女性に非常に人気のある某俳優の顔を見るたび、
「今は変わった顔が人気なんだなー」とただ思うのみです。
多分、その俳優さんが好きな人から見たら、
私の好みの方がよっぽどゲテだと思われるであろうことは、
想像に難くありません。
そういう人々がそれぞれに生きているから、
何となくカップリングがうまくいったりいかなかったりするのでしょう。

生活くさい恋愛ドラマですが、そんな中でも十分夢は見せてくれます。
いざ、お近くのレンタル店の「アカデミー賞」コーナーへ!
(うちの近所の店にはあるのですが、ない場合はごめんなさい)

余談ですが、この「マーティ」の名は、
30年の時を超え、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』での
マイケル・J.フォックスの役名になったという説があります。
御丁寧に『BTTF3』には、メーリー・スティーンバージェン扮する
「クララ」という女性まで登場しましたね。
(もっとも、このクララはマーティの恋の相手ではありませんが…)


ユリノキマリ |MAILHomePage