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2001年12月15日(土) |
ハリー・ポッターと賢者の石 |
このタイミングでこの映画というのは、 いろいろな意味で勇気が要るのですが、 やっと見てきました……という意味で、御紹介いたします。
ハリー・ポッターと賢者の石 Harry Potter and the Sorcerer's Stone 2001年アメリカ/イギリス クリス・コロンバス監督
アメリカ資本が入っていて、監督もアメリカ人とはいえ、 役者もロケ地もイギリスにこだわって、 非常にいい雰囲気を醸し出していて、 どうしてこうも「アメリカ映画」みたいなのか? (いえ、それが悪いとは言いませんが) どうも、あのジョン・ウィリアムズの手になる音楽に、 その訳があったようです。
J.K.ローリング女史の原作の爆発的な大ヒットにより、 その映画化作品も、イベントムービー的に上映中ですが、 もしもそう大きくない扱いだったら、 後々「見た人だけが味わえた至福」「隠れた名編」てな言葉で 表現されていたかもしれません。
生まれてすぐ両親を亡くしたハリー・ポッターは、 叔母の家で虐待されて育ちました。 11歳の誕生日が近づいた頃、 毎日のように自分宛の手紙が来るようになりますが、 全部叔父(叔母の夫)に握りつぶされてしまいます。
そして11歳の誕生日、ハグリットという髭面の男が自分を迎えにきて、 ハリーは、自分の本当の生い立ちや、両親の死の謎を知るのでした。 と同時に、ホグワーツ魔法魔術学校への入学も許可され、 未知なる世界へ飛び出していきますが…
考えてみれば、ハリーが叔母夫妻に当たるダーズリーの家で、 それも、イギリスの感覚でいえば中産階級に属しそうな家庭で、 不当なまでの冷遇を受けていたことは、想像に難くないのですが、 あの環境下で、あんな好いたらしい顔で笑える子供が育ったことが、 それこそマジックだったのではないか?とすら思えます。
原作が有名なばかりに損をしている気がしますが、 丁寧につくってあって、決して悪い映画ではないと思いました。 少なくとも、原作を読んでみようという気にさせるには十分です。
メーンの子役3人とも、自分の持ち分をきちんと理解した すばらしいパフォーマンスでしたが、 脇を固める大人たちも、 ホグワーツの校長役が、リチャード・ハリス、 (個人的には『潮風とベーコンサンドとヘミングウェイ』の 憎めないエロじいさんとして記憶しています)。 その他、『天使にラブソングを…』などのマギー・スミス、 ジョン・レノンを2度演じたことのあるイアン・ハート、 いつものダンディーさはどこへやらの おどろおどろしいアラン・リックマンなど、 非常に豪華です。
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