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本日12月4日は、1982年の映画公開に因むE.T.の日だとか。 日本国内で1000万人動員という大ヒットだった記録は、 16年後に『タイタニック』に抜かれるまで守り通したとか。 う〜ん、考えてみれば、確かに80年代・90年代って、 多種多様な映画が見られるようにはなりましたが、 その分、みんなが見た作品って意外となかったかもしれませんね。 ということで…
E.T. E.T. the Extra-Terrestrial 1982年アメリカ スティーブン・スピルバーグ監督
私はこの映画を中学2年のとき、学校の予餞会で見ました。 我が校は、予餞会といえばなぜか映画上映がならわしだったのですが、 大抵そのとき最も話題になっていた映画を見ることができました。 ちなみにその翌年、私たちが卒業という年は、 『戦メリ』こと『戦場のメリークリスマス』でしたが、 中学生には理解が難しかったような… 前年の『ブッシュマン』は映画としての魅力が薄かったので、 『E.T.』はある意味最も正統派といえました。
ヘンリー・トーマス扮するエリオット少年と、 地球に取り残された“植物学者”E.T.の交流を描いた、 夢いっぱいの心温まるファンタジーでした。 …私感ですが、残念ながらそれ以上でも以下でもありません。
それでも、E.T.をかくまおうとして学校を休んだエリオットが、 勤めに出るママに、 “No T.V.”(テレビはだめよ)と言われているシーンで、 せりふが聞き取れたこと、 また存外簡単な言い回しにびっくりしたことなど、 妙に思い出のある映画でもあります。 当時まだ7歳だったドルー・バリモアの、 まるっきりお人形のような愛らしさや、あの叫びっぷりも、 今となってはお宝映像ですらありますね。 また、作中作として、E.T.がテレビで見ていた映画『静かなる男』も、 ちょっとしゃれた使われ方をしていますので、お見逃しなく。
お話の展開は、いわば『竹取物語』的です。 21世紀になり、秀作・怪作・珍作出揃ったところを たんと見た後に見ると、 何だか先が読める、ありきたりな話に思えるのですが、 それが古典の負った宿命なのでしょう。 優しく美しい映像や、ドラマチックな音楽は感動的ですが。
最近、めっきり寒くなりました。 この季節になると、水仕事で指先がガサガサになり、 皮がむけて血が出てきたりしますが、 何しろ体の中で最も活躍してくれる指先ですから、これは痛手です。 こんなとき、やっぱりE.T.の指が持つ治癒能力に憧れます。
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