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2001年08月17日(金) |
俺たちは天使じゃない(新・旧) |
本日8月17日は、2人の演技派俳優、 ロバート・デ・ニーロ(1943年)と ショーン・ペン(1960年)の 誕生日だとか。 どちらも出演作品が多いのですが、 いっそ2人が共演した作品にしてしまおうと思い、 ついでに、リメイクであるこの映画のオリジナルも、 同時に御紹介することにしました。
俺たちは天使じゃない We're no angels(邦題・原題とも同じ) 1955年 マイケル・カーティス監督 1989年 ニール・ジョーダン監督
以下、「55年版」「89年版」と表記いたします。
脱獄囚が市井の人々の生活に 入り込むことから起こる騒動を描いたコメディー、 という点では共通しているのですが、 はっきり言って、そういう部分とタイトル以外は 全く別の作品と考えて差し支えありません。 オリジナルを愛しているので、 似ても似つかないリメイクが許せん!という意味ではなくて、 本当に、ストーリー展開も、キャラ設定も、全く別物なのです。
55年版で脱走する囚人は、 ハンフリー・ボガード、オルドー・レイ、 ピーター・ユスティノフの3人です。 でもって、脱走して身を隠すのは、 19世紀末、フランス領ギアナの雑貨店なのですが、 もちろん(?)最初は、逃走資金を工面するために、 よからぬことを考えて、この雑貨店にやってきたのですが、 なぜか店の雑用を一手に引き受けるはめになります。 (結構楽しそうだけど)
89年版では、1935年、 アメリカ・カナダの国境近くの教会に 2人の脱獄囚が逃げ込み、 神父さんになっちまうというお話。 この2人というのが、さきに述べたデ・ニーロとペンです。
全く違うストーリーとはいえ、 シャバは刑務所以上にエキサイティングでおそろしいところ。 「悪いこと」したから刑務所に入ったはずの脱獄囚たちですら ビビってしまうようなことが、次から次へと起こります。
55年版になくて89年版にあるものがあります。 主人公のロマンスです。 デ・ニーロ扮するネッドは、 失語症の娘ルーシーの養育費用を捻出するため、 「お金さえくれれば、神父とだって寝てやる」 と言い放つ肝っ玉母さんモリー(デミー・ムーア)に一目惚れし、 何とか彼女の助けになろうと必死でした。 この恋心が報われるかどうかも見どころです。
ちなみに55年版では、 3人がキューピッド的役割を果たす、 そんな描写があった程度でした。
こんな小さなことでも、好みは分かれるかもしれませんが、 どちらもそれなりに楽しい映画ではあります。 ただ、個人的な感想をいえば、 89年版の方は、スクリーン全体がどうもダークな感じがして、 少々目が疲れました。 雰囲気はいいんですけどね……
レンタルビデオの醍醐味を味わう意味でも、 事情が許せば、2本一緒に借りることをお勧めします。
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