気ままな日記
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息子の通う高校で文化祭があったので、ひそかに見に行く。 女の子と違って、この年頃の男子生徒は、親に学校に来られるのがとってもいやなのだそうで、お忍びの訪問となった。 そうまでして行くか、と思ったものの、保育園から始まって高校まで、見に行けそうなイベントももう残りわずか、という未練がましい気持ちについ、負けたのである。 そろいのTシャツに身を固めた高校生たちが、様々な趣向をこらして盛り上がっている。 その一角。「ここにある本、すべてどうぞご自由にお持ち帰りください」という呼びこみが。 「ただで持ってっていい」という言葉に弱いわたし。ついついその甘い言葉に誘われて、教室に足を踏み込んだが運のつき。自分では買わないだろうなあ〜という雑誌から、興味のある作家の本ではあるけれど、ちょっと高額で…というもの、果てはオレンジページまで。 あれもこれもと目移りした挙句7冊をゲット。こうとわかっていたら、手提げを持ってきたのに。鞄は書籍の束で壊れんばかり。 しかし、80円のクッキーを買っただけで、相当量の本をいただくことにちくりと罪悪感を感じたのか、本当に自由に持ってっていいのか、を何度も確認。呼び込みしてたお兄さんにも再度確認。ずっしりと持ちおもりのする荷物に、ひいこら言いながら帰宅。 文化祭に行ったというよりも、古本市を漁って帰ってきたという感じ。しかも無料で。欲深+あさましい自分に向きあうひととき……。 たとえ10円でも20円でも、徴収してくれたほうが、すっきりしたかもしれない。
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