気ままな日記
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群ようこ著「飢え」、「贅沢貧乏のマリア」を読んでいる。 それぞれ林芙美子、森茉莉の生涯を自らのエピソードを交えながらエッセイ風にまとめたものだ。 林芙美子も森茉莉も、組織や世間、常識といったものと相容れることはなくても、媚びたりはせず、一生涯自分らしさを追及して生きた人なんだという気がした。 それにしても、はたから見たらかなり問題のある家族たちの事を、じめじめとせず、あっけらかんと描写していく、群ようこさんのあの客観的なものの見方にはいつも脱帽する。 おかれた状況、自分の感情、他人のことなど、ああいうふうに客観的に距離をおいてユーモラスに描いていけるというのは本当にうらやましいと思う。
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