2008年08月06日(水) |
「アタシ、歌しかうたわれへんからな♪」 |
昨日スタジオから帰ったら えらい珍しいヤツからメールがきた
大学時代の友人で元ベース弾き いっとき一緒にやっていたこともある
久々のメールは訃報
プロジャズシンガーの越智順子が亡くなったと
一瞬ワケが分からなくなった
彼女は大学の同学部の同回生でもちろん同い年だ
大学の頃の越智順子(おっちゃん)は とにかく大胆でサバっ!としてて大酒飲み
それが僕らのイメージやった
おっちゃんとはたまに音楽の話というか ボーカリストとしての話をちょくちょくした
「アタシ、歌しかうたわれへんからな♪」
楽器なんかまったく出来ひん
だからってそれがどないしたっちゅーねん
【アタシには歌があんねん】
当時でも有無を言わさない彼女の歌声はスゴかった ホンマに歌う為だけに生まれてきよったようなヤツやった
プロのジャズシンガーとして彼女が活動を始めた頃に ボクは一度だけライブに足を運んだことがある
ス「おっちゃん、ワシおぼえてるか?」 お「なんや!フジタくん!え〜!?」
ボクが未だ低空飛行ながら歌い続けていることを言うと
「アンタもやっぱりこの世界におるんやね、嬉しいわ♪」
そう言って笑ってくれていた
大学から送られてくる同窓会報(最近来ぃひんな・・・)にも おっちゃんの活躍ぶりは目にすることが出来た
いずれは日本のジャズ界でブイブイいわしよる
ボクはそれを楽しみにしてたのに・・・
久しぶりのスタジオリハーサル ドラムのまっちゃんと音を練りながら やっぱ音楽はおもろいな♪と思い返した直後やった
表現出来ない複雑なもんが心をめぐる
あの歌声にチカラをもらう人が きっとこれから先もっともっと増えたはずだった
肩を並べるのはおこがましいけれど 同志を失ったという思いにとらわれる
残念です
ご冥福を祈ります
そしてボクはまた いつもどおり歌い続けるわ
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