ライブハウスで演らせて頂く生活も足掛け25年(長っ:笑) 駆け出しの頃から大きく変わったことがあります
弾き語りの世界はどうだったか僕には分かりません 当時からオーディションを兼ねた飛び入りなんてあったのかな?
とにかく 僕が(僕の所属したバンドが)お世話になったお店が そういうライブハウスばかりだったのかもしれませんが・・・
どんなライブハウスにも 出演するには事前の【審査】がありました
当時はデモテープってものを作って ライブハウスに持ってったもんです
遠距離ならともかく そうでない場合は持参するのが礼儀
そして「宜しくお願いします!」と頭を下げるのが当たり前
まずは出してもらえるかどうかの品定めがあって ホントに駆け出しのときは容赦なく落とされたもんでした(笑)
デモテープで通っても初回のライブがまた品定め 集客・プレイヤビリティ・パフォーマンス・お店の好み これらの基準は店により様々ではありましたが 初回出演時にこの基準を満たしてやっと『次回の出演権を得る』のです
そう出演権を得るだけです 決してお店から出演依頼を頂戴するものではなく あくまで「出演者が依頼するもの」でありました
ライブハウスによっては目をかけて下さるところもあって 僕らの成長を見守りながら出してくれはるところもありましたが それでも出演に際しては僕らからお願いするのが普通でした
でもそうした見守り系ライブハウスであっても 成長が認められないとお店が判断したり 集客が悪い状態が何回か続けば「ハイ、それまでよ」(笑)
厳しいと言えば厳しいのですがケジメがついていたし 集客が悪かったり僕らがお店で粗相したなら怒られたし それに対して僕らからちゃんと謝ったりという関係がありました
ライブ後お客さんがひけたら全般的な出来について 店主やブッキングマネージャーとミーティング そういうコミュニケーションのなかで よりよくなるための手段をお店も僕らも模索していたと思います
僕らが出てたライブハウスは この十数年でほとんどなくなってしまいましたけど 当時は出演者を選択出来るだけの ミュージシャンの絶対数があったという事でしょうかね
今も従来どおりにやっているライブハウスはありますが
・お店側から出演依頼をくださるライブハウス
上記のようなタイプのお店が増えた理由は お店の数に対して出演者が少ないということなのかもしれません
けれど 【依頼をもらう=頼まれて出たってる】では決してないのです そこんとこ履き違えて甘えたらオシマイなんではないかと思います
【良い音楽を届けたい】
そういう意気が伝わってくるお店から頂く出演依頼に応えられるよう これからも低空飛行ながら日々精進していかなくちゃなと思いマス
そしてもうひとつ
・審査もなく出演者がお金を払いさえすれば何でもかんでも出す【ところ】
こういうお店も増えてきていますが 僕はそんな店もあってよいと思います
演る人それぞれに音を出すいろんな理由があります
お金を払ってでも演奏する場所を得たい人もおられるわけで そんな方達にとってはとても大切な場所だと思うからです
ただ僕にとって そこはライブハウスじゃありません
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