木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2004年07月17日(土) 「ノックメニーの丘の巨人とおかみさん」

この間、ブッククラブの配本で我が家にきた本です。
娘のお気に入りのトミー・デ・パオラ。
アイルランドの昔話で、娘はケラケラと笑いながら聞いておりました。

さて、この本がすっかりお気に入りとなった彼女。
寝る前の1冊に、この本が再度登場です。
今夜の読み手はパパ。
読み始めてしばらくすると…
「おぉ!こんなところに!」と、パパの声。

ん?! 
何にかと思って、後で聞いてみると、
パパが感動(!?)していたのは、
巨人のフィン・マクールがアイルランドからスコットランドへわたる道路を
つくるページでした。
フィン・マクールがつくっていたのは、
実は「ジャイアンツ・コーズウェイ」という
世界遺産に登録されている北アイルランドの六角形石柱群。
この柱状節理は、どうも物理学者の気をそそるらしい…。
(そういえば、玄武洞に連れて行かれたことがあります、私。)
そんな訳で、「ノックメニーの丘の巨人とおかみさん」から
気分はすっかり世界遺産の旅へと飛んでしまった我が家…。(^-^)

その他にも、このフィン・マクールはケルトの伝説に出て来る人物であるとか、
レプラコーンのこととか…etc.
この本からいろんな話題が出て来て、次の日の食卓がにぎわいました。

ケルトという言葉を私が知ったのは、ここ数年のことだけれど、
娘はこうして絵本でこっそり(?!)ケルトにもふれ合っているんだなぁと思うと、
うらやましくもあります。
絵本で親しんだ世界が、ある日、「ああ、このことだったんだ!」と見えて来たとき、
きっと嬉しいでしょうね。
(現に、今日、この絵本のワンシーンが、世界遺産だと知って、
感動したのは、何を隠そう、この私…(^^;)



ノックメニーの丘の巨人とおかみさん
トミー・デ・パオラ / 再話・絵
晴海耕平/訳 童話館出版


ちなみに世界遺産への旅は黄門様のおともで…(笑)→こちら
ジャイアンツコーズウェイが堪能出来ますよん。


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スズ [木陰でひと休み]

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