木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2004年02月21日(土) 「まぼろしのすむ館」

母さんがロンドンで看護学の勉強をするために
大叔母ジェーンの住む古いお屋敷に預けられることになったフィリップ。
お屋敷にはジェーンおばさんといとこのスーザンが住んでいて…。

だれもいないはずの部屋からもれる光の謎解きをしつつ、
大叔母といとことの交流を通して、少年の心の成長を描いています。
(大叔母の心の変化も…。)

醸し出す雰囲気が、
なんとなくピアスの「トムは真夜中の庭で」に通じます。
一気に読んでしまいました。
(こうなると他のことが何もかもお預けになるので、困るんですけれどね…(^^;)
福武から出ていたので、現在、本が手に入らないのが残念です。
どこからか(徳間あたり…)復刊しないのかしらん?!

それにしてもこういう話は読みながら、
背筋がゾクゾクしてしまいます。
我が家が古いお屋敷でなくてよかった…(笑)。


「まぼろしのすむ館」
(アイリーン・ダンロップ/作 中川千尋/訳 福武書店)


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スズ [木陰でひと休み]

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