木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2003年01月31日(金) 「アンナの赤いオーバー」

ハリエット・ジィーフェルト/文 アニタ・ローベル/絵

松川真弓/訳 評論社
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アンナの古いオーバーはすりきれて小さくなっていたので、

お母さんは「戦争が終わったら、新しいオーバーを買ってあげようね」と、

アンナに言いました。

けれど、戦争が終わっても、お店はからっぽ。

オーバーもなければ、食べ物だってない状態です。

お母さんはどうすればいいか、

羊毛を手に入れる手段を考えました…。


家にある大切なものを交換しながら、

アンナのオーバーは1年がかりで形になっていきます。

その過程を見て来たアンナにとって、このオーバーは

なによりも大切なものとなったことだろうなぁと思います。

ここにこめられた愛情や暖かさが

娘にとっても、とても大切なものだったのでしょう。

彼女のお気に入りで、大事な1冊となりました。







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