木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年07月23日(火) 「おふろやさん」

西村繁男・作 

福音館書店
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私が子どもの頃、社宅にはお風呂がなかったので、

近所の祖父の家に行くか、お風呂屋さんに出かけていました。

ブラブラと歩きながら、お風呂屋さんへ通ったこと、

おぼろげながら覚えています。

「お風呂屋さん」って独特の音があります。

脱衣所にいますと、

洗面器をカタンとおく音、ザバ〜っと身体にお湯をかける音・・・

そういう音が反響して、聞こえてきます。

そうして、お風呂場へ通じる戸をあけると、もわ〜っとした

湯気がたちこめるの・・・

それから、お風呂屋さんでの楽しみといえば、

お風呂上がりに飲む「フルーツ牛乳」でした。

・・・うん、なぜかいつも「フルーツ牛乳」が、飲みたくなったのです。


最近、お風呂屋さんはすっかり減ってしまいました。

パパが学生のころ通っていたという、この近所にあったお風呂屋さんも

今は駐車場になっています。

パパはときどき、娘に「お風呂屋さんに行ってみようか♪」って

誘うんですけれど、熱〜い湯船が苦手な彼女は

今まで、「うん!」と言ったためしがありません。〔笑)


この本では、昔懐かしい銭湯の風情が広がっています。

最初のページに文章があるだけで、

あとはずっと絵が語る「おふろやさん」です。


パパがいろんなアドリブを入れて読んだので、

娘はずっと「おふろやさん」へ行った気分で楽しんでいるのです。

私も、こっそり、あるページで、ある歌を

思わず口ずさんでしまったのですが、

これはいったい、どの年代の方まで見つけて喜べるのかしらん・・・(^^;


にわかに「おふろやさん」ブームの娘どの、

今度はパパの誘いにのって、本当の「銭湯」を楽しんでおいでね♪


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スズ [木陰でひと休み]

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