たなか よしゆき・文 のさか ゆうさく・絵
福音館書店(幼児絵本) __________________________________
今日、この本の絵を書いていらっしゃる野坂勇作さんのお話を
聞く機会がありました。
とてもおだやかで、それでいて時々ジョークをまじえながら、
「よくねる絵本はよく育つ」というお話をしてくださいました。
1冊の絵本が出来上がるのに、
いったい、どれだけの時間がかけて作られているのでしょう・・・。
絵本というのは、私たちが想像する以上の時間をかけて、
作られて行くいくのですね・・・。
お話を伺いながら、その絵本作りのエネルギーに
感動を覚えました。
さて、この「どろだんご」という本は、
もともとは「こどものとも 年少版」として、
10数年前に発行されたものです。
この本を完成されるのに、3年の月日をかけて取材され、
作られたことを伺いました。
絵本の中にある「どろ」は、独自でどろ絵の具を作られたそうです。
土というのは、その土地土地で色が違うんだそうです。
(話はそれますが、そういえば「赤毛のアン」ゆかりの島、
プリンスエドワード島は、本当に赤い土でした!)
・・・と、話をもとにもどします。
この絵本に使われた「どろ絵の具」は、
関東と奈良と広島の、3つの土をブレンドして
作られたとか。
思わず次の日に、園庭の土の色をしげしげと
ながめてしまいました。(*^^*)/
この日、夜寝る前に娘が持ってきた本は、偶然にも
『どろであそぼう』(野坂勇作・作 かがくのとも377号)
でした。
子どもにとって、「どろ」というのは、
一番、自分の五感で感じる身近な自然なのですね。
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