木陰の本棚<書庫>
絵本と読み物のあれこれ

2002年06月20日(木) 「どろだんご」

たなか よしゆき・文  のさか ゆうさく・絵

福音館書店(幼児絵本)
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今日、この本の絵を書いていらっしゃる野坂勇作さんのお話を

聞く機会がありました。

とてもおだやかで、それでいて時々ジョークをまじえながら、

「よくねる絵本はよく育つ」というお話をしてくださいました。


1冊の絵本が出来上がるのに、

いったい、どれだけの時間がかけて作られているのでしょう・・・。

絵本というのは、私たちが想像する以上の時間をかけて、

作られて行くいくのですね・・・。

お話を伺いながら、その絵本作りのエネルギーに

感動を覚えました。


さて、この「どろだんご」という本は、

もともとは「こどものとも 年少版」として、

10数年前に発行されたものです。


この本を完成されるのに、3年の月日をかけて取材され、

作られたことを伺いました。

絵本の中にある「どろ」は、独自でどろ絵の具を作られたそうです。

土というのは、その土地土地で色が違うんだそうです。

(話はそれますが、そういえば「赤毛のアン」ゆかりの島、

プリンスエドワード島は、本当に赤い土でした!)


・・・と、話をもとにもどします。

この絵本に使われた「どろ絵の具」は、

関東と奈良と広島の、3つの土をブレンドして

作られたとか。

思わず次の日に、園庭の土の色をしげしげと

ながめてしまいました。(*^^*)/


この日、夜寝る前に娘が持ってきた本は、偶然にも

『どろであそぼう』(野坂勇作・作 かがくのとも377号)

でした。


子どもにとって、「どろ」というのは、

一番、自分の五感で感じる身近な自然なのですね。

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